青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

犬神家の一族

23時からのレイトショー。500人入るシアターに20人ぐらいでした。まぁ、時間が時間だしなぁ。
感想としてはとても良かったです。自分ははじめからこの映画が旧作とほぼ同じリファイン映画ということを認識して行っていたし、元の映画はとても好きだけど映画ファンのヒトが騒ぐほど元の映画のカットとか台詞回しとか覚えちゃいません。世間の映画マニアってこの映画見ながら全部同じだ!同じカットだ!って思えるほど旧作見てるんですね。すごいや。
まぁ自分も要所要所のシーンとかは覚えてるが、やはりそういう印象的なシーンでは旧作と同じように感動してしまったりしている。ちなみに一番印象的なシーンはスケキヨの取調べのシーンで「そうじゃないでしょ!?」と金田一が問い詰めるシーン。すごく好きなシーンだ。
映像が古臭いという話も多いが、俺には映像の新しい古いなんてわからん。2時間TVドラマでいいという話もあるが、陰影を駆使するライティングや細部まで行き届いた美術などはとてもTVでは表現できるレベルではない。フィルムの良さって物をわかってないのでは?と思う。
確かに前作とあまりに同じなために特に内容について語るべきところはない。ただ素直に感情移入して泣けたので面白かった。個人的にはとても重要な役どころの松子が旧作と印象が違う感じがするのが残念だったかもしれない。旧作の松子の鬼気迫る演技はとても良かった。ただ。新作のほうが泣ける気がする。その辺が微妙なニュアンスの違いか。
評論化タイプに受けの悪い本策だがそんなに酷評する出来か?と正直疑問だ。完全新作としてとったらとったでどうせ「旧作のイメージぶち壊し」とか「こんなの犬神じゃない」とかの悪評がずらずら出るんだろうし、むしろこういうリメイクをした英断のほうがすごいと素直に思った。普通出来ないよ、こんな忠実なリメイク。