青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

風が吹けば折れてしまいそうな

朝なんか目覚ましが鳴ったような気がして意識が戻る。頭がどよーんとしている。鬱チックな無気力感と、逃げ出したい気持ち。
実際に時計を見ると6:58分。目覚ましは7:00に鳴る。まだ鳴ってない訳だ。衝動的に目覚ましのスイッチを「ON」から「OFF」へ切り替える。
で、いつも予備にかけているもう一つの時間も「OFF」に。そして、9時前の目覚ましスイッチを「OFF」から「ON」へ。
昨日は風呂に入ってないので、今朝はいらないとイケナイ。それが更に自分の気持ちを重くする。風呂は入ってしまうと気持ちいいんだけど、入るまでがとても億劫で億劫でしょうがない。
頭の中で今日の仕事、今週の仕事のスケジュール、これからの仕事のこと、今日の計画、明日の計画、これからの計画、風来のシレン、時間、背中コリのこと、風呂のこと、ダイエットのこと、などのタスクが一気に起動していき軽く混乱気味。
「あー、やべぇスイッチが入ってしまう」などと思いつつ、目は最後の抵抗で半開き。心はまだ折れそう。とりあえずふらふらとトイレに向かい、暖かい便座に腰掛けぼーっと考える。
用を足し、帰りに浴槽に栓をし、ボイラーのスイッチを入れ、赤まるの書かれた給水栓のバブルをくるくると回しておく。お湯が満たされるまで約20分。普段はここで寝直す。
K-1でカウンターパンチを喰らったピーターアーツのように布団に倒れ込む。「自分に負けるなー」と言い聞かせながら、10カウントまでに起き上がる努力。
ぱっとつかんだ任天堂DS。おもむろにスイッチを入れれ、風来のシレンを立ち上げる。これすれば頭が起きるからな…、なんていいわけがましくプレイ。
あっという間に20分が過ぎ、調子の悪いシレンに見切りを付け風呂に向かう。
暖かいお湯に浸って、冷えていた足先、血行が悪く調子の悪い背中や肩や首にじんわりと血が流れ込むのを感じる。頭を洗い、体を洗い、気分もすっきり。
時計を見ると7:40分。家は8:00までには出なければならない。
朝スイッチを切り替えていた目覚ましを元に戻し、洗濯してハンガーに掛けて干しただけのイマイチ決まりの悪いワイシャツを着込み、いつものネクタイを締める。
鞄に携帯と、忘れちゃならないDSを詰め込み、さて今日も行きますか。
この頃には鬱スイッチはOFFになっている。
ぱっと家のドアを開けると、肌寒い空気、薄暗い空…。風が吹けば折れてしまいそうな我が心は今にも折れてしまいそうだったが、首の皮一枚で持ちこたえ今日もSLKに乗り込む。