青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

35歳の高校生

ほとんどテレビドラマは見ない自分なんだが何となくたまたま見た。意外なほど面白かった。ってか飲んで泣きながら見てた。色恋沙汰じゃないドラマはいいね。
このドラマは本質的には熱血教師モノなんだよな。教育の腐った現場に常識外れな熱血教師がやってきて問題を解決してゆくってやつ。わかりやすく言えば金八先生だ。しかし今時普通に熱血教師物やったところで新鮮味も面白みもない。誰も興味を持ってくれない。そこで考え出されたのであろうこのドラマ。35歳の良くわからん設定のかなりひねくれた感じの女性が女子高校生として学校に入学するという設定。なんていうかこの設定だけでこのドラマは勝ったと思う。そこに米倉涼子を当てたのも多分勝利。実際にドラマを見ると米倉涼子がやってるのは金八先生なわけなんだけど。
でもその設定だけで一話を見せるには十分な効果がある。で、見てみると真っ向勝負の教育問題定義ドラマで意外に骨太。制作陣のしてやった感が目に見えるようだ。
正直このドラマは今の自分になってわかる側面も持っている。このドラマはたぶん実際の若年層に向けた「大丈夫、未来は有るから逃げずに立ち向かえ!」というメッセージとともに親世代に向けた「わかっているか?今の子供世代はお前らの腐った考え方のせいでこんなに腐敗してるんだぜ?」って言うメッセージ。正直今の自分の目線からすれば子供の視線では素直に見ることはできないが、この大人向けのメッセージはよく伝わった。実際もっと腐ってるぐらいだよ。そこに米倉演じるファンタジーなキャラを投入することで感動ドラマに仕立て上げる。いいじゃないか。
米倉涼子のキャラに謎を与えることで次を見たいという求心力にもなる。ドラマの構造は耐えて耐えたドン!のカタルシスがたのドラマなので非常にたん純明快で気持ちの良いお話になる。
たまにドラマを見てみれば悪いもんでもないな。恋愛ものとかジャニーズのお遊戯会じゃなけりゃ。
もうひとつ。見ててずーっと思った。俺既にこの馬場さんよりはるかに歳上なんだよな…。馬場さんの行動ですら青臭さを感じる自分って…。まぁ、そういう諦めた大人に対する皮肉もたっぷりスパイスとして入ってるんだけどな。ハハハ…。