青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

昨日何食べた

朝4時過ぎに起きちゃって既刊全巻借りたのを読んでた。うーん。なんだろうね。この漫画。別に料理漫画である必要性は全然ないような気がするような、ただの料理紹介漫画でもいいんじゃね?とかなんともジャンル特定しにくいまんが。よしながふみと言う作家の作家性のすべてをうまーく出してる緩い漫画。料理とゲイの日常。ただゲイ物いうてもセクシャルな場面は皆無。アンティークの時もそうだったけどそういう意味で読みやすい。漫画の半分以上は料理と食事シーン。そこにちょっとした日常話。別に料理は話に深くかかわってることもなく、ただの日常の切り出した日に何を食べたか?って言うのを事細かに描写しているだけ。しかしまぁ、本人が食べること超好きな人だからその辺のこだわり感は半端ない。でまた、この人の食べることに対する執着心にはかなりの共感を覚えるんだよね。グルメだけど美食、原理主義ではなくどんなものも食文化すべてが興味対象にある、みたいなところ。あとこの人の思想にも結構共感を覚えてしまう。別に自分はゲイではないが、この人の描く人間関係はすごくいいなぁ、と思ったりする。ゲイ物ばかり書いてるけど、別に男女の話に頭切り替えて読んでも何の違和感もないしな。この人の思想の深い所にマイノリティーである人達の思想、っていうのがあるんだと思う。そういう所に共感を持ってしまうんだろうな。この世界でうまく生きていくことの大変さと、でもおいしいもの食べてりゃ幸せだよね!って楽観的なところ。すごくいい。
自分はたぶん主人公の筧の思想に近いものを感じる。あそこまでマメではないけど。ああやって毎日料理作っていたいなぁ、って気もちょっとある。相手がおらんからしないが。しかしなんだろうな。すげー刺激を受けるね。料理したくなる。影響力強いわ。