青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

坂道のアポロン

アマゾンできわめて安値で購入。前にノイタミナ枠でアニメやってたやつの原作。また音楽ネタ。と言ってもこの漫画は音楽と言うかジャズによる心のつながり、と言うものがお話の根底にあるだけで音楽を語る漫画ではない。純然たる青春恋愛漫画。友情、恋愛、愛情、家族、そんなものを描いている言ってしまえばありがちなお話。でもまぁなんだ。この主人公の草食系奥手、だけど情熱的な感情表現を内に秘めるという所にシンパシーを感じまくるわけだ。この青臭い恋愛ドラマに、友情にストレートにやられるわけさ。みんながまっすぐな感情を持ちながらそれで相手を傷つけ悩み、相手を思うがあまりする行動がまたお互いを痛めあう、そんなすれ違いのドラマ。リアルでもみんなこんなことあるんじゃないだろうか。そんな辛い思いを抱え、みんなそういったものを捨て大人になっていく現実。この話の綺麗なところはそのラストにある気がする。そこが最大のファンタジー。こんな綺麗な現実はあるはずはない。でもファンタジーなんだから。フィクションなんだから。このうれしい結末に涙してしまうんだな。せめてドラマの中だけ位は、幸せになりたい。
歪んでるかな、おれ。

坂道のアポロン コミック 1-9巻 セット (フラワーコミックス)

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