青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

スターウォーズEP7

さっそく朝一で見てきました。
うん。完璧。久々に思ったわ。完全です、この映画。なんというか、プロ集団が作った娯楽大作。絶対外すことが許されない映画でその期待通りの出来になっている。老若男女、旧スターウォーズファンから初見さんまで見て良いと思える娯楽大作。特に日本人には受け入れやすいと思う。日本アニメの文法が山盛り。難しさはほぼない。でも久作の設定や展開を知ってると楽しめるシーン満載。
監督は実にいい仕事してるよね。作家性を抑え、芸術性を抑え、客目線で客が見たいものをまとめてくる大人の仕事っぷり。外さない。旧作をよく研究している。それでいてルーカスのような芸術家肌ではなく、商業作家として成り立っている。同人誌とその同人誌をプロたちがしっかりしたお金を取れる作品に仕上げた手腕。見事としか言いようがない。
ストーリーは映画の広告を見て大体予測は付いていた通り、EP4の焼き直し。だってそれが一番スターウォーズらしくて、一番面白いはずだから。これはEP7と言うより最近はやりのリブートものと言って間違いない。一応世界は引き継いではいるし、旧キャラはしっかり出てくるのでシリーズものっぽいが、やっぱこれはリブートと言って間違いない。まぎれもないEP4の現代版だ。展開はまるでデジャブのように読める。で、読んだ通りの展開をしてくる。決して外さない。見たいと思うシーンが出てくる。新主人公を女性に設定したのもデートで付いてくる女性にはうれしいはず。そんなに美人過ぎず、グラマーではないのも良いとこだろう。で、さらに女性や子供心をくすぐるドロイドBB-8。その狙いすました動き、デザインはあざとさすら感じるが、でも旧R2D2の弟分としてキュートすぎる働きを見せる。役どころは全く同じだし。旧R2D2ファンも納得だろう。その他おなじみの戦闘メカたちは男性の心、SWファンの心をしっかりくすぐる出来だし。
歳をとった旧作キャラたちもしっかりとしたいい役を与えられている。特に超有名になってしまったハリソンフォードのハンソロなどは今回もとてもいい役。渋い役でかつあの銃の構え方。目頭が熱くなるよ。
最後の最後までキッチリ作りこんであり、次回作への引きも強くお腹いっぱい。

でまぁ、完璧なんですけどね。ほんとに。ただ自分みたいな擦れた人間の頭には決して何も残らない。完璧だった。と言う感想しか残らない。映画と言う作品としての印象は残らない。惚れこむ要素はない。あまりに大人の商売としての完成度が高すぎて、心に突き刺さるものが無い。もともとSWファンでもないのでね…。いい映画なんだけど、なんだか熱が無いんだな。熱くない。そりゃよほど予告編で流れた「キャプテンアメリカシビルウォー」のほうがグッとくる。あと最近の映画の傾向だけど2時間が体力的につらい。ケツが痛い。

でももう一回ぐらいIMAXで見てもいいかな。と思わせるものもある。あと自分はいつものように吹き替えで見たけど、OPだけはちょっと脱力した。あのOPカットを日本語に訳しちゃうのはどうよ…?

なんかネット内では先行で見に行ったSWファンたちのネガキャンもあるようだが、そもそもSWってそんなおもろくないだろ、って思うよ。俺とかあんまりにつまんないから、4と1ぐらいしか真面目に見てないし。そんな人間ほど今回の映画は見れるんじゃないだろうかね。そもそもネガするする意味も分からんし。内容が無いとか言うけど、よくわかん。しっかり話はあるじゃん。焼き直しだけど。コレの内容が無いならEP4とかもスカッスカだよ。CGが悪い?出来の悪い人形劇今更見せられてもなぁ。