青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

帝都物語

確か中学校か高校のころに原作にはまった作品。東京の史実をたっぷりのオカルト要素で味付けしたウンチク満載のお話。原作はかなり面白い。
映画版は加藤保憲嶋田久作というドハまり俳優を見いたし話題になったことは記憶。ただあまり評判はよくなかったことも記憶してた。見始めて監督見たら「実相寺昭雄」の名前。なるほど。こりゃいろいろウルトラマンだわ。演出はかなりウルトラマンを思い起こさせる。映像自体はそれなりに凝った映像だが、まぁ特撮がちゃち。この辺もウルトラマンを髣髴させる。まぁCGなんか無い1988年の映画だし仕方が無いか。ただまぁ嫌いな絵ではない。
問題はストーリー。もうあんまり原作の記憶は無いのだけどもあまりにはしょりすぎ。原作前半5冊分の内容を一気に詰め込んだちょうダイジェストストーリー。設定やらキャラの説明とか全部ばっさり切り落として、ただただ名シーンをつないだ感のある脚本。ちょっと無理があるな。なんとなく全体の話の構成の記憶があるからまだ見れたが、彼女さんとと見ながらWikiで設定漁ってた。設定補填しながら見るとそれなりに面白かったようだ。正直関東大震災までぐらいをもっと丁寧に描いて欲しかったなぁ、という印象。前半の見所だと思っていた陰陽師合戦とかかなりはしょってて正直がっかり。原作ではよく出てきた記憶のある九字を切るとか全然でてこないし、奇門遁甲の陣とかもっと印象的だったのに・・・。あの映像じゃ何のことかさっぱりわからんよ。あまりに説明なさ過ぎ。
原作のネタは今でも十分面白いのにもったいない。いまならネットフリックスとかでオリジナルドラマとして映像化してくれんかな。あと個人的には後半、未来編も好きなので見てみたいものだ。