青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

テクテクテクテク

スマフォの地図連動型のゲームの新作。
良く考えて作られている。ファーストリリースからコンテンツの作りこみがしっかりしてありやれることが半端なく多い。キャップ的なものもぱっと見見えてこない。この手のゲームにしては珍しい作りこみ具合だ。その分最初はわからない要素だらけだが、それを少しずつ解き明かしていくのもまた楽しい。

地図連動型、ということで真っ先に思い出されるのは超大ヒットコンテンツの「ポケモンGO」がある。当然それと比較されるであろうところだが、実はこのゲームはポケモンとは全く違った地図へのアプローチがされているため比較対象にはならない。ポケモンGOは実はGPSゲームであり、テクテクは地図ゲームであるということだ。

ポケモンGOというゲームをとても良く分析して、それをうまい形で持って来ているな、って言うのは強く感じる。ポケモンの一番弱いところである、部屋に篭ってボッチプレイを最大限容認しているのがこのゲームのもっともすごいとこだろう。普通地図連動ゲームというと、外に出て何ぼ、って言う印象なんだがこのゲームは実は一歩も歩かなくても完結できる。その肝は、ポケモンGPSの位置、という情報をメインにすえているのに対して、このゲームは地図情報がメインとしてすえられており、GPSはおまけなのだ。現実の詳細地図をそのまま使用し(どうもどこぞの観光マップなどと提携しているようです)、その地図を塗りつぶしていく、って言うことがメインコンテンツとなっている。そこでポケモン的思想だと、GPSで訪れた場所のみが塗りつぶされていく、というイメージを持ってしまうのだが、このゲームはそこに大胆なメスが入れられている。地図を塗りつぶすのはGPSで移動する必要は全く無く、ゲーム内で燃料的に管理されるリソース「TTP(テクテクポイント)」を使用することで、現在塗りつぶしている区画に隣接する場所を選択するだけでどんどんその場所を塗りつぶしていけるのだ。

こうして部屋から一歩も出ることなく数珠繋ぎに隣町まで地図を塗りつぶしていける。大げさ言えばコレだけで日本全国いけてしまうわけだ。これがこのゲーム最大の魅力を作り出しているのは間違いない。

ただGPSが仕事をしていないか、というとそう言うわけでもなくGPSを使ってリアル移動すれば移動した場所に関しては「TTP」を使用することなく地図を塗りつぶすことが可能となっている。TPPは地道にゲームをすれば稼げるリソースではあるのだが、それでもかなり控えめ。日本全国塗りつぶすなんて夢のまた夢、ってところなんだがGPSで移動すればどんどんリソース無しで地図が塗れ、それどころかTPPも溜まる、というご褒美付き。移動距離もカウントされており、リワード的ボーナスも与えられる。リアル移動もしっかり推奨しているのだ。

さらにここはポケモンを良く研究したなと思うのが、移動に関して乗り物を全肯定しているところ。ポケモンは謎の40Kmh制限のおかげで車でのプレイはかなり制限されている。まぁポケモンはどうしても移動しながら操作を要求してくるので、結果的にこうなってしまったわけだが。テクテクは移動と操作を一切切り離すことでこの問題を解消した。とりあえず現時点ではソフトを起動して画面に表示しておくだけで、移動した場所がどんどん記録されていく。速度など無関係に。そしてその記録は24時間保持され、その期間内にはTPPを使用することなく移動した場所の地図を塗りつぶすことが可能となっている。うん。すばらしい。この仕様のおかげでこのゲームは移動の友となった。移動すること自体がゲームの目的になった。大発明だ。

ただ、現時点でこの仕様がこのゲームの最大の問題点を生んでいるのも事実。画面を起動しておかないといけないって言うところが問題。正直このゲーム現時点では電池の使用量がとても多いソフト。それを常時立ち上げ続けるのはなかなかの厳しさもある。これがバックグラウンドでの動作に対応できれば最高なのだがね・・・。

このゲームの地図連動はもう一つポケGoと比べて個性的なところがあると思う。ポケGOは必要に応じて、何度でも特定の場所を訪れないといけない(特定ジムなど)のに対して、テクテクは地図さえ塗ってしまえばもうその場所へ来訪する必要は今のところ一切無い。今まで話した地図塗りゲームのベースの上に広げて行った地図の上で遊ぶRPGがかぶさっているのだが、そのゲームにおいてもGPSは関与していないからだ。開拓した地図はどこへでもアクセス可能であるのだ。

敵と戦うためにもう現地に行く必要は無い。MAPを表示してその場所をクリックすればその場所に沸いた敵とも戦えるし、アイテムの回収も出来る。RPG部分はほんとうにGPSと完全に切り離されたとなっているのだ。GPS偽装しなくても良いのだw(やったこと無いけどね。)部屋の中ではほぼやることの無いポケGOに比べて大きなアドバンテージであり、ドハまり要素となっている。

リアル地図をそのまま使う、って言うのもなかなか新鮮で面白い。自分の住んでる近隣の詳細な街の情報とか普段目にすることが少ないし、勉強になる。現時点では地図内の付加的情報は少ないが、たぶん今後いろいろな地図情報と連携していけば観光案内としてもとてもいいものになるのではないだろうか。そして、最終的にはその場所に行かないと取れない系も入れれば・・・。

塗りつぶしにもゲーム性がある。塗りつぶすのは区画ごとになっており、区画の大きさによってTPPの消費量が変わる。大きな区画はすごく大量のTPPが消費される。これが以外に面白く、町を出て隣に行くことを難しくしているのが面白い。山とか森とか、何も無い場所って区画がとても大きい。その区画にアクセスするのは簡単だが、塗りつぶすためには膨大なTTPを要求される。道に沿って地道に区画を潰していくか、貯めて一気に山一つ塗りつぶすか。そんなところにも戦略があるし、じゃぁいっそそこまでいこか!って言う選択肢も取れる。考えること満載だ。

町を塗りつぶすたびにボーナスがもらえるのだが、コレも一工夫があってゲーム性を出してある。町の区切りと区画の区切りが別であるため、うまく区画を取っていかないと町を効率的にゲットできない。この辺にどう塗っていくか、というパズル要素がある。うまく塗りつぶしていくと、tpp消費して町をゲット、ボーナスでtpp補充、それを使ってまた町をゲットを繰り返してどんどん範囲を広げることが出来る。何も考えずに横を塗りつぶしていったらすぐにtppは尽きてしまう。面白い要素だ。

RPGとしての部分もしっかり作りこんである。この辺に手抜き感を感じないのもすごい。ストーリー展開って物は存在しないが基本的なRPGのやりこみ要素はかなりしっかり作りこんである。モンスターのゲット。素材集め、アイテム生成、魔法育成みたいな王道はきっちり作りこんであり、コンテンツの量も最初からなかなかボリューム感がある。属性なんかも6種類ぐらいの属性が存在し、きっちり機能している。各属性の魔法や装備などを作ったり、アクセサリーを組み合わせたりとその選択肢の幅は膨大だ。

ただキャラクターの育成要素は今のところ無い。敵を倒してもらえEXPでレベルは上がっていくだけ。成長時のパラメータも固定で上がる。ここに関してはあまりプレイヤーの介入の余地は無い。若干パラメータアップのアイテムで少しずつ伸ばすことが出来るぐらいだ。スキルみたいなのも無いのでキャラの個制はほぼ無い。装備、アイテム、魔法が基本的なキャラの要素だ。

戦闘は結構忙しくシンプルながらしっかりアクションしている。基本は敵をスラッシュしまくって攻撃するだけだが、敵の攻撃はタイミングを合わせてガードできるし(っていうかしないと強敵は厳しい)、魔法やアイテムも使用できる。普通のRPGとしてもしっかり作られていると思う。もしかしたら敵の切り方なんかにもなにか仕様が存在する気もするが今はまだわからない。戦闘では属性の相性がかなり前面に押し出されており、序盤はいいけどLV15(ランク20~)前ぐらいから特にボス戦は弱点属性を攻撃するかどうか、相手の攻撃属性に合わせて防御するって事を意識しないと相当厳しくなってくる。この辺をゲームとしてきっちり作りこんであるのもポケGOとの差別化だと思われる。決してただの地図ゲーではないよ、って言う意気込みの現われだろう。

現在自分はLV15、ランク24だがまだ全然コンテンツの上限が見えない。京都市のMAPなんかまだ開拓率数%だ。果てない。さらにこのゲーム、いろいろなところにまだまだコンテンツを追加できる場所が用意されている。今は完全シングルゲーム仕様だが、マルチ的な展開も当然ロードマップにはあるだろう。先の展開も楽しみである。

ホントによくできたゲームだなぁ、と感心しててふと他人の感想見てたら、製作に「中村光一」って・・・。そらすごいわ。このヒト衰えてないなぁ。相変わらず、じつにゲームらしいゲームを作る人だわ。

現時点での自分の懸念しているポイントは・・・。ずばり他のゲームとの共存・・・。特にポケGO。実際今朝いつもの通勤の日課だったポケスト回しは封印され、地図に記録させるのが優先されたわけです。まぁただ通勤に関しては、一度通っちゃえばもう終わりなので、明日からはポケGOに戻れますけどね。あとは時間くいあいとなる、MPQとの共存。MPQは今週末チームイベントだったがあんまりやってないわ。まぁただ出先ではMPQのほうが向いているし。通信量の多いTKTKは家のWifi環境下のほうがいい。うん、すみわけできそう。えーとマーベルバトルラインさん。あんたは落選。まぁアンインストールはしないけど…。イマイチ盛り上がらん。