青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

N氏

典型的な学校勉強向きタイプ。記憶力良し、集中力あり。いわれた事は丁寧に真面目にやっている。ただ応用力、注意力、想像力が著しく不足。点が線にならない。周りに気が回らない。やっていることの真の意味、つながり、背景、そういったものへの考えが及ばない。言われた事に集中しすぎて周りへのアンテナが張れていない。それだけに没頭してしまう。その際にやはり周りが見えていない。
うちの仕事はサービス業かつ論理思考が必要。さらに全てを俯瞰し観察する洞察力、注意力が求められる。そういう考え方が出来ればうちの業界の仕事はスムーズにこなせる。学校勉強タイプ。いわば真面目君には正直向かない。努力根性の先に勝利が無いのだ。努力根性で必ず勝利になる、っていうのは少なくてもうちの業界においては成り立たないのだ。
見ていてかわいそうになるね。毎日残業残業。で、やってる仕事量も多い(結局役に立たない作業なんだがな)。でもいくらその仕事を丁寧にやったところで、その自称に対する思慮が足らなさ過ぎる。いわれたことしかやってない、見えていない。言葉の裏に広がる世界が見えない。いくらやっても結果が出せない。作ったものは常にピントが甘く、周りとの整合性が取れない。周りが見えていない。で、たぶん、周りをしっかり見ろ!と言われたら周りをしっかり見ることしか出来ず、その視点の意味が想像できない。悲しいな。やればやるほど彼の周りにはいらないゴミが溜まっていき、それがまた彼の視界を深くさえぎる。悲しいな。
もう見ていて、ただただ、アンマッチだなとしか思えない。彼は来る場所を間違えている。
ただね、結局まだまだこういう人たちはカタログスペックは良く見えるのよね。学歴があって、熱心で、真面目で、一直線で。で、まだ(能力の低い)人事とか上の層の人間とかは、こういう人なら出来る!って思っているんだよね。
うん。たしかにね。時間もコストも人も豊潤な時代なら、こういう人を新卒で採って、長い時間欠けて育てるって言うことも出来たのかもね。なにしろ従順で真面目だから。でももうそんな、幸せな時代は終っているのだ。今求められているのは現場でマッチする人間なのだ。真面目なんて何の売りにもならないんだよ。記憶力なんて要らないんだよ。そういう意味では、やっぱり学校のメジャーも相当狂っているね。記憶詰め込み、根性論型を評価するのがいまだに主流だからね。まぁ学校の先生も結局まだ(能力の低い)人事と同じレベル名ワケなんだな。まぁがっこの先生なんていいよな。別に劣等性作り出そうが、社会にアンマッチする教育をしようが、メジャーが自分らの持っている物差しだけで語られ、他者評価はうけないんだからな。そりゃ現場は変わらんよ。みんなそんなに仕事に対して真面目じゃねぇよ。
彼は今日も真面目に仕事をする。そして怒られる。彼が花咲く日が来るんだろうか?