青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

スパイダーマン

あんまりプロモーションがなかったので、正直前回ヴェノムのラストで予告編やってた以外に情報がない。そもそも公開に気づいたのが金曜日とか。予告編でマイルズ・モラリスのスパイダーマンが出てくるのはなんとなくわかっていたがそれだけ。アニメと言うこともとりあえずはわかっていた。
見に行ってタイトルを見て、ああ「スパイダーバース」の映画なのね、ってわかったぐらいだ。スパイダーバースはとりあえずコミック一冊持っている。多次元のスパイダーマンが集まっていろいろする話。まぁ正直それほど期待はしていなかったのだが・・・。
いやぁかなりいい映画でした。とにかくアニメーションのクオリティが半端なく良い。CGやゲームでの表現が行くとこまで行って、ついにアメコミをアメコミとしてアニメーションにすることが出来た、っていう印象。カット割りや画面構成、動き、表現全てが新鮮で刺激的。アニメーションと言うジャンルはアメリカは日本に負け続けていた印象があったが、ついにアメリカは独自のアニメーション表現に行き着き、アニメーションをアメリカの手に取り戻した、ってぐらい思えた。なんかコレ見たら、もう実写化にこだわる必要ないかもね、って思える。実写、って言いつつ今は殆どのシーンにCG使って絵を作ってるしな。マーベル社映画以外でもマーベルヒーロー映画をコレだけ作れる、って言うのも感動した。
内容はキングピン(人間やめてるVer)が自分の思いを達成するため、世界崩壊を顧みず多次元世界からの召還機を動かす。それをその機械の影響で召還されてしまったいろんな世界のスパイダーマン達と元の次元であらたなヤングスパイダーマンとして選ばれたモラリスの成長譚。とても丁寧で王道的なヒーロー物にできあがっている。多次元スパイダーマンとかも面白いキャラがピックアップされていて、アメコミの無軌道さが良く出ている。マーベル原作をよく追っかけている人間にはにやりとできるシーン満載だ。ほんとこてこてのマーベルアメコミ世界だ。今現在のアメコミのムーブメントをよくあらわせていた。
ぶっちゃけべたほめなのだが、このべたべたのアメコミさが日本で売り込み陣が引いてしまった要因だろうと思う。たぶん今までのプロモーション手法が適応できなかったのだろう。営業の不勉強、能力不足が如実に出てしまった結果だろう。とてもいい映画だけに残念だ。MCU映画もとてもいいが、こういうアメコミの本道を突き抜けていく作品は今後もぜひ見たいものだ。正直いまやっているMCU版のインフィニティーウォーも悪くないけど、原作の本気で突き抜けた展開のインフィニティーウォーも見てみたいものだ。原作のサノスは宇宙の神々(コスミックビーイング)まで滅ぼし宇宙をリセットしちゃったからなぁ。スケールが桁違いだ。力で言うとドラゴンボールのぜんちゃんクラスだ。