青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

バタリアン(Return of the Living Dead)

1985年、ダン・オバノン監督の初監督作であり代表作。ジョージ・A・ロメロ監督の「Night of the Living Daed」へのオマージュ的作品でもあり、パロディ的要素もあり、続編的な作りでもある。ちなみに「Night of the Living Daed」の正式な続編は「Dawn of the Dead(邦題:ゾンビ」である。
内容はホラーを突き詰めたらコメディーになってしまうと言うスタイルのお手本的内容。映画史上最強最悪のゾンビが暴れるだけの映画だ。何しろこのゾンビ、走る、喋る、道具は使う、頭もよく人を嵌める。しかも頭を壊しても死なない(もともと死人だし)。バラバラにしてもパーツごとに動く。骨でも動く。燃やしたら灰になって伝染する。と、煮ても焼いても食えない連中。この設定をした時点で内容はただただお祭りになってしまう。何をやってもゾンビを増やすだけの結果に終わり最終的にとんでもないオチをつけてこの映画は終了する。
ただ、こう書くと3流コメディーホラーの様だが、実はそうでもなく脚本もきっちりしてるし見せ方もうまい。ホラー慣れていない人だとちょっと怖いと思う。ホラー知ってる人間からするとそれがお約束の嵐だし、一番怖いはずのシーンでのBGMが妙におバカなBGMが流れるところがこの映画のスタンスを知らしめてくれる。そんなに汚い描写があるでもないし単純に面白いホラー映画としていい塩梅である。結構純粋に楽しめた。
どうでもいいが、この映画のタイトルの「バタリアン」だとか劇中で出てくる「オバンバ」とか当時日本の映画会社が勝手につけた名前が最新のDVDでもそのままでなんとなく「トホホ」な気分にさせられる。さすがに「オバンバ」をメインにデザインした邦画版のポスターは出てこないが。
ついでに最近出ているDVD版はデジタルリマスタリーが非常に良く、昔見たことある人にもお勧めである。

バタリアン [DVD]

バタリアン [DVD]