青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

新ヱヴァンゲリヲン1

総評としてはいい出来だと思います。
今後の展開に十分な期待を持たせる、一級のアニメ映画です。

注:ネタバレ含みます。

見てきました。京都は一箇所のみで満員御礼状態で急遽レイトショーを増設していました。自分はまぁネット予約してたので別に問題なく見ました。
見る前は期待と不安と何でこんなことしてるんだろ?って感じのいろんな感情が入り乱れなんともやきもきした気持ちでした。映画が開始してしまえばもともとしっかりした内容ですしこれまた問題なく見れます。
基本的にこのPart1は旧シリーズの再構築で旧作のリファイン+描き直し+追加シーンって感じで構成されます。物語は基本的には使途との対決をしっかり見せ、その間を再構築&はしょるといった作りです。はしょり方はあんまりよくわかりません。どうはしょったってたぶん旧作をしっかり見てしまっている人間は勝手にその間を保管してみてしまうからです。一部、後半の精神世界の映像やテーマもおりまぜ再構築しています。しかし、やっぱりストーリーに大差はありません。しかし、大迫力の戦闘シーンを劇場のスクリーンで見れるのは大満足です。
描き直しですが使途は全部CGで書き直し。もともとエキセントリックなデザインだったため違和感なく、特に第6使ラミエルは今回これがやりたかった!と言わんばかりのできでした。間違いなく本作の(表の)見所はヤシマ作戦です。それとやはりというか、アヤナミをもう一度しっかり売りたいという意思からか、アヤナミに関するリファイン、追加シーンは多いようです。気合入ってますね。
で、実は個人的に問題おおありの追加シーン。正直この追加シーンのおかげでこの映画に最後まで乗り切れませんでした。なんというか、追加シーンのほとんどが場つなぎのメカディティール描写のCGなんです。バックに説明の台詞が延々と流れるシーンにメカが執拗なまでに描写される。こういうシーンの多いこと。なんかどうにも手を抜いてる感が感じられて…。こういうとこ以外の追加シーンはおおむね良好です。シンジの顔がえらい男前な気がしないでもないですがまぁ、あんなものでしょう。ヤシマ作戦の追加シーンは旧作をまったく思い出せないくらい気合が入っています。やはり見所です。
物語の違いを求めてみると肩透かしを食います。あくまでこのPart1は2への序章であり、スタッフの意思表示のようなものだと感じます。このクオリティでいくよ!みたいな。テーマを微妙にずらしているのも意図的なものでしょう。特に今回一番印象的なアレの追加は始め「???」といった感じがしますが個人的にはずれたテーマを象徴してる気がしました。追加シーンにもそういうのを感じるシーンが多くあります。副題もそうですね。しかしやはり、Part1はプロローグであり、おさらいです。大きな変化は期待せず、旧作前半の最もいいシーンを劇場の迫力で鑑賞できるってことが大きいと思います。

さらにもひとつ深くネタバレ。


Part1で一番印象的なリテイクがされているラスト。あのシンジの演技の差は大きな意味を持ってこれから始まる変化を表しているように思われます。で、この映画の本当の見所はさらにそのあと。フィルムが終わる1分前に存在します。劇場にいる99%の人が期待して待った「予告」です。Part2「破」編の予告です。ここでたぶん一気に盛り上がります。あ、次からが本気なんだな。ってのが伝わってきます。タイトルどおり、ほんとに旧作を壊しにかかります。Part2への献金だと思えばPart1は劇場に足を運ぶべきかもしれません。
ちなみに自分が感じた本作のテーマは「繋がり」ですね。旧作とは確実に違ってます。

ついでに妄想

個人的妄想。Part1でおさらい。Part2で壊しにかかる。Part3で旧作を違った形でまとめ、Part4でまったく新作。
そんな印象。