同じタイミングで、パワーゲーマー向けハイエンドモニタが2機種発売となる。
ちょっと気になるので比較を。
ナナオ「FlexScan HD2452W」
三菱「VISEO MDT24IWG」
- 入力端子
両機種・・・S端子、コンポジット端子、HDMI*2、DVI-D24Pin、D-sub15Pin
ナナオ・・・D4端子、USBアップストリーム*2
三菱 ・・・D5端子
ほとんど同じ。PC接続関連はナナオの方がいろいろ可能性がある。
- 出力端子
両機種・・・音声出力(アナログ)、ヘッドホン端子
三菱 ・・・光デジタル音声出力、スピーカー内蔵
光デジタルを使いたいなら、三菱だが、HDMIでのデジタルオーディオを組むならどっちでも変わらない。
ナナオにはUSBオーディオ機能などもついている。
三菱にはスピーカーが内蔵されているため、単体での音声出力が可能。
- 画面
両機種・・・24インチワイド、1920*1200、DotByDot表示、HDMIでの1080p対応。PinP機能。
ナナオ・・・PSP表示画面モード、480i/pをドットバイドットで2倍に引き延ばす機能。スルーモード。
三菱 ・・・フル/アスペクト/DOtByDot表示。
表示はおそらく同じ。
- 表示性能
両機種・・・応答速度(黒→白→黒)/ (中間階調域)16ms/6ms
コントラスト比・・・1:10000
ナナオ・・・信号入力から描画速度を限界まではやめるスルーモードを搭載で、信号入力から画面出力までの時間を最大2/60secに短縮。これにより、入力遅延を解消。
三菱 ・・・残像を消す、黒挿入技術やバックライトスキャンニング技術で残像を減らし、動画性能を極限まで高める。入力遅延については全く触れられていない。
と、いろいろ差があります。
いろいろ見た感じで行くと、
「ゲーム機はハイデフの機械しか使わないし、あんまりシビアなアクション系はやらないよ。とにかく美しい画質をもたつきなしで味わいたいんだよ!」という人には三菱をお薦めかな。
「古いゲーム遺産が多くて、アクションの激しいシビアなゲームが大好き(シューティング、格闘、音ゲー)。ハイデフ系もしっかり遊びたいね。」って人にはナナオ。
でもね、正直スペック見る限りパワーゲーマーにはナナオでいいと思うんだよね。
悪いけど三菱の求めてる方向性は、パワーゲーマーというよりカジュアルゲーマー向けなんだよね。PS3買ったらもうPS2いらないや、みたいな。
現行のPS3にはPS2のエミュレータは入ってないし、旧PS3でもPS2のコントローラーがうまく使えないという問題があるために、PS2は個別で用意してる人は多いんじゃないかと思う。
PS3の気の利いたゲームはハイデフ遅延対策がソフトの方でなされてることも多いので、実はナナオのやってる遅延問題はある程度回避可能なんだよね。そうなると、三菱の方がよく感じる。
しかしね、PS2以前の資産はハイデフ対応なんてほぼ無いに等しい。となると、PS2やDCなど、旧ハードを遊びたい人は三菱モニタでは何の役にも立たないんだよね。
機能的にみても、ほとんどの場所でナナオの方が優れてるようにも見えます。
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インタビューとかの記事みても思うんだけど、三菱のマシンのエンジニアはゲーマーじゃないね。あの発想はあくまで「AVマニアが考えたゲーマー向けのモニタ」って思えるんだよ。
本来のシビアなゲーマーたちが、1/60の反応を削ることに、1/60の操作量を増やすことにどれだけ注力しているかを全然理解できていない。
たしかに、残像表示なども問題としては大きいがレスポンスが悪いのはさらに絶望的な状況なのだ。
その辺を理解して、三菱は出直して欲しいなぁ。