昨日最後に見ていた映画の後半をみた。なんだろうなー。この中途半端感。ネタは割りと普通のエイリアン物っぽい。そこにキングお得意の少年時代のノスタルジーとちょっと不思議な能力を重ねてくる。
全体的に言葉足らずな印象。たぶんエイリアンの造型は結構凝ってるんだけど、でも結局これって設定だけ見れば映画「エイリアン」シリーズのエイリアンをグレイっていうおなじみ要素で味付けしましたーって感じだよね。ご丁寧にフェイスハガー君までいるし。フェイスハガーのデザインも男性器+女性器的な・・・。この辺もギーガー・・・。
各俳優はいい演技してると思うんだけど、どのシーンも唐突感がありなんかテレビシリーズのダイジェスト版を見ているような印象を受ける。たぶん膨大なキングの原作をまず脚本で間引き、実際に大量のシーンを撮影し、さらに間引いたりして限界まで削いだつもりが、限界超えちゃってたって感じだろうか。
ラストの半端感、盛り上がり感もちゅーと半端に感じてしまった。え、そこで終わりかよ!見たいな。やっぱキング原作映画ってなかなか恵まれないねぇ。
・テーマになってるはずのドリームキャッチャーの意味がさっぱりわかんねぇ。あのシンボルの説明が少なすぎ。
・記憶共有とかの描写もイマイチ弱い。
・OPの各個人の日常の描写も正直フォローがなさ過ぎて難しい。
・ダディッツの説明も少なすぎ。
・エイリアン自爆とかよくわかんねぇ。
・市民どうなったのよ?
あー、一番良くわかんなかったのはビーバー君が何でトイレであんな命を賭けて爪楊枝を拾おうとするの?あんなねちっこい描写でサスペンスシーンを展開してもその動機が全く見えなくて???だったな。
原作の挿絵的映画なんだと勝手に理解。シーン毎は良くできてると思うアマゾンで酷評されてるほどひどい映画だとも思わないけど、個人的にはいい映画だとも思えない。
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なんていうかいつものことだが結局本質を見据えず(キング世界を理解せず)、商売っ気だけでそういう判断をする層ってバカだよな。その局地的判断だけで一本の映画をぼろぼろに陵辱し、結果商売にも失敗。でもあれだそういうことやらせる本人たちは別に名前が出るわけでなし。楽なもんだ。もっと上の経営層にはナニ儲けでない映画作ってるんだ?とどやされてることを期待。