青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

風立ちぬ

久しぶりの映画。ジブリ映画。ジブリ映画自体劇場で見たのは千とちひろ以来かなぁ。
全然期待せずに見てきました。むしろいつもの映画評論サイトで割りと酷評されてたのをたまたま朝見たばかりだったし。本来見る気なかった状態だったし。
感想としてはちぐはぐ感の強い映画。全体の2/3はメカ、飛行機大好きジジイの趣味と妄想全開映像。一応このお話はゼロ戦開発の事実を下に作った話らしいし。とにかくメカが山ほど出てくる。で、正直つまらない。めかす気でないとディープすぎてわからない。さらに長い。
残り1/3がCMとかでやってる娘との恋愛ストーリー。宮崎駿では今までほぼなかったと思う、大人の恋愛劇が描かれている。しかもその描き方が超純愛、超悲しいみたいなド超球な泣かせドラマ。いい人たちばかりの泣かせドラマがこれでもかってほど描かれる。自分とかは割りとストレートに泣いてしまったが、こういうのダメなヒトには絶対ダメだろうなぁ、と思う。で、ラストでさらに取って付けた様なテーマを口でしゃべらせちゃう適当っプリ。メカパートと恋愛パートの出来の差がひどい。いや恋愛パートもストレートにこれだけ泣かせドラマ演出できちゃう人は少ないだろうけど。でもなんていうか、飛行機見せたいけどそれじゃ商業的に成立しないので入れてみましたーって感じが強くて強くて。自分の様にメカパートが詰まんなかった人間にとっては恋愛ドラマの部分だけでいいんだけど、恋愛ドラマだったらだったで見ないだろうな。
まぁあと庵野はヒドイ。超棒読み。台詞が少ない役だからまだマシなのかもだが、喋るだけで噴出すシーン多数。声事態は悪くないと思うんだけどね。とにかくあの棒読みはゴウリキ超えてるわ。アフレコしなおし版が欲しいです。
子供向きでもなく、一応デートムービーらしく(CMの大半が結婚式場)、でも内容の大半はメカ好きジジイの妄想で、とってつけた恋愛泣かせドラマがあり、ストーリーもあってないような…。それを宮崎駿監督が力技で見せる映画と言う気がしました。
泣けるんだけどねぇ…。泣かせ方が卑怯すぎだよなぁw
あとポニョからなんだろうが水と空気の表現が気持ち悪い。キャラのデフォルメアクションもどんどん先祖がえりしてる。あと全体に強烈な死のイメージが付きまとう。なんか暗いんだよなぁ。その中で善人ばかりがきらきらと穢れを知らぬドラマを繰り広げる違和感。うーん。難しい映画だよ。でも、泣いたよ。