青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

手術3

さらに両手にこれ掴んでいてね、とおそらく軟球の野球ボールを握らされる。まぁ、いろんな意味があるんだろうな。寝かされてすぐに目の消毒などが始まり、顔面全体に左目だけ開いている布がかけられる。で、めをグッと開かれ器具でその状態を固定される。まぁもともと既に麻酔はそれなりにかかっているし、もともと左目はほぼ見えないので、何をされているかはなんとなくの推測となる。グッと開かれた後はすぐに手術始めます。と開始。
まずは白内障の手術から。目の今のレンズを砕いて抜き取り、新しい人口レンズに置き換える手術。おそらくメスでさくっと切っているようなのだが良くわからない。なんか微妙に見え方が変わるような気がしないでもないけど、やっぱり良くわからない。「あ〜〜〜」って思っているとそのうち白内障の手術終わりました。と。結構すぐだ。まぁ白内障だけなら15分程度みたいだし。
続いて硝子体出血の除去手術行きます。これはなかなか。いろいろなかなか。自分はわからなかったのだが、結果的に言うと白目の部分を少し切開され、三本の針状の手術器具をぶっ刺されていたようだ。まぁ吸い出す管と入れる管の2本は刺されるだろうと思っていたが、実際には3本とのこと。なんていうか。微妙に刺されるのがわかるのよ。うん。あんまり気色のいい物ではない。目玉串刺しだもんな。ホラーだもんな。しかしながら手術台の上ではある意味らりってたのか、なんかあんまり怖いとかって気持ちはなかった。むしろ今考えると怖いわ。
局麻なので当然意識は普通だし、目には強めの光は当たってはいるものの何か見える状態ではある。何か見えそうなものだが、術を始める前はほんとに俺の左目の中は血で充満してて飛蚊症も酷くて何も見えなかった。除去術が始まるとその飛蚊症(血の筋)がうごめき始めるのが見える。あー、始まったなぁ…。ともうこの辺からは興味心のほうが強く、動きを目で追って(って目の中の出来事なんだけどな)きょろきょろしだしてたようで「はい、きょろきょろしない。目線は上」と注意されたり。確実に血の筋は除去されて行っているように見えるが、ここのところやばげだった目の上に溜まっていた血の海は一向に減っているように見えない。しかも筋を吸っても吸っても次から次へと新しい筋が周りから湧いて出てくるように見える。「あれー?これはもしかしてリアルタイム出血してんの???」なんて不安になるけど施術は続いていく。途中でなんか先生がぶつぶつ言って(悪い意味ではない、聞き取れなかっただけ)看護婦が俺の足を「ぽん、ポン」と赤んぼを寝かしつけるかのように叩いていたときは「???」でおもわず「なんですか?」と聞いてしまったが、別に何でもなかったようだ(ほんとはわからん)。
術中はなんか突然と笑いが込み上げてきたり、心拍数を上げないように腹式呼吸!瞑想!とかずーっと考えていたな。なんだ笑えたんだろう。このあまりに現実離れしたシュールな状況にうけたのかもしれないな。
だいぶ長いこと除去が行われ、目に見えて視界が明るくなってきて(血が無くなっていくから)、ゼリー状であった硝子体が見ずに変わっていく感じも良くわかる。で、それにつれていつの間にか大きな影は無くなっていき、視界はかなりクリアになっていった。