青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

シンエヴァンゲリオン

やっとPrimeで見直しました。なんか夜暇だったので。見始めたら2時間半でも見れました。ただやっぱり一回目見た時も思ったのですが、盛り上がるはずのヤマト作戦パートが面白くない…。あの辺意識飛んでました。
一回目は封切り直後の映画館で熱をもって見れたからいいですが、一回鑑賞して憑き物が落ちた後に見たら…。正直そんなに面白くは無いかなぁ、って感じちゃいました。見れましたけど。前半ジブリパートは今までの雰囲気とまるで違うし、出産って行為にスポットを当てているようだけどイマイチ主題が語られていないように思える。あとシンジ君の復活はやっぱり唐突感がある。死ぬほど落ち込んでいたように見えるけどえらくあっさり蘇るあたりのシーケンスが雑に感じる。綾波に時間割きすぎに思えてくる。全体的に助長な印象。ヤマト作戦は内容が薄いしオブジェがごちゃごちゃして見にくい。なんか画面を物量で追って一見情報量が多そうだけど、内容的情報量がほとんどない。裏宇宙に入ってからは説明台詞のオンパレード。でやっていること、描かれているイメージはほぼ旧劇場版のイメージの焼き直し。ああ、旧劇場版がかれのイメージの頂点だったんだな、って言うことが感じられる。一応お話は閉まってはいるが、展開的にはやっぱり旧劇場版のもう一つの選択をした、ぐらいの話。特に締めはもうエヴァ世界を終わらせて現実で生きようというメッセージが強く打ち出されすぎて、理由も無く超越的なメタ的な力で話を強引に終わらせたな、とも感じてしまった。なんか強烈なカタルシスや驚きはそこには無く、ただただ「ああ、長かった憑き物が取れた」ってそれだけの映画に思えた。憑き物が取れた後冷静に見ると、そういう庵野監督のある意味嫌がらせのようなお話のちゃぶ台返しに見えなくもない。ああ、いまだにこの人エヴァファンのことが嫌いなんだろうなぁ、って思ってしまった。悪意のたたきつけ方がより直線的だった旧劇場版に比べてずいぶん回りくどい、大人しい印象に見えるが。
振り返ると「破」が一番展開、物語的に面白かったと思う。Q、シンは両方ともエヴァを壊すためだけに作られた流れだったなぁ、と思う。また見たいとは思わない。あと衝撃的には旧劇場版のインパクトが強く、お話的には漫画版が奇麗に語られていたよなぁ。