青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実

なんか去年ぐらいに結構話題になっていた記憶。別に極右思想にそこまで興味があるわけでもなく、自分はいたって中道。ただこの時代の学生運動というムーブメントには興味津々。三島由紀夫という人にもちょっと興味あり。ぐらいの感じで見てみようかと。映画観る前ってたいてい少し躊躇するのに、この映画はわりと配信見つけて即断で見ました。
ただこの時点で自分は結構疲労限界で見る前から半分意識が飛びかけの状態。それなのにこの映画。ほぼ全編「三島由紀夫vs東大全共闘」の討論のそのまま流す映像と、所々に現在まだ在名のこの件にかかわった人たちなんかの語り映像が挟まれる。全編喋ってる映画ですね。
もうね、そもそも当時の討論の会話。これがほとんど頭に入りません。奇麗に右耳から左耳にスルーしていき確実に脳はマヒしていきます。何言ってるのかさっぱり理解できません。話し方が概念的すぎて、抽象化されすぎててもう呪文ですよ、これ。三島由紀夫が凄く頭が良くて、かつ人の意見も聞け、ユーモア感覚、サービス精神なども存分に持ち合わせたとても魅力的な人だということは良くわかりましたが。でもお互い語り合っている内容はほんっと、一ミリも頭に入ってきませんね。
おそらくいろんな政治理論や哲学的な話など、当時の運動の思想を底辺で支える要素がまるでないからなんでしょうね。全く知らないジャンルのゲーム解説動画見ている、と言えばわかりやすいかもですね。
まぁ後半とかはほとんど意識ありませんでした。みんな声が良くて、特に三島由紀夫。いい子守唄になりました。ちなみに所々で入る、現代の関係者の話は、分からないレベルはあんまり変わりません。決して彼らの話は当時の討論の解説にはなっていません。話のディテールをアップさせてるぐらいでしょう。解説音声とかもありません。とてもコアでハードな難易度です。最後の方記憶ないからわかりませんが、あんまり特定の方向に視聴者を誘導するようなミーム的要素も感じず、純然鳴るハードコアドキュメンタリー記録映像、として楽しめるんじゃぁ無いでしょうか。当時の今では絶対感じられそうもない空気感を伝えてくれるだけで十分です。
ちなみにNetFlixにて鑑賞。

本文書いた後でアマゾンレビュー軽く読んでみると、あの討論の内容、知ってる人が見ても中身がない話なんですねw結局この映画は三島由紀夫カッコエー!っていう睡眠促進映画という評価はとても正しいと判断しましたw
自分的には★3