続迷い猫

仕事から帰って窓に目をやるが猫はいない。
いなくなったらいなくなったで寂しくなってしまうとは、なんとも自分勝手な意見だ。
部屋でごろごろしてたらまた遠くから鳴き声が聞こえてきた。
ベランダに出てみるとどうも下の階の窓の前で鳴いてる様だった。
なんとなくほっとしてもしかしたらまた来るかもなぁ、などと思いながら猫が食べれるような食物を買出しのついでに買ってきてしまう。
しかしながら猫は現れない。
買ってきた餌を眺めながら、なんともいえない気持ちにさいなまれる。