青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

アントマン&ワスプ

アベンジャーズ:IF以降初のMCU映画。アントマンの続編。アントマンはギャグ寄りホームコメディー主体のヒーロー物と言った感じで楽しく見れたんだけど、本作は自分的には結構「?」な出来。どうにも内容が散漫で結局ナニがやりたかったのかが伝わってこなかった。元祖博士の嫁探し、アントマンのある意味IFに出られなかった理由、アントマンとワスプの恋物語、ワスプ初登場、ヴィラン?なゴースト。と、いくつもの要素があるのだがそれがどれも中途半端。結局どれを見せたかったのか。特にワスプとゴーストの中途半端さといったら。ゴーストがきっちりとしたヴィラン設定されていないために、今回の話は敵役不在のようなイメージを醸し出してしまっている。アントマン、FBI、取引先、ゴーストと4勢力が足を引っ張り合う構図なのだが、結局どれも中途半端にアントマン陣営の足を引っ張っているだけ。話が弱い。演出自体もアクション寄りと言うよりは、喋り中心のギャグが多いような。久しぶりに字幕で見たんだけど、言葉のやり取りは全然頭に入らなかったわ。
ワスプは新登場だけど、いきなり感が強い。敬意が殆ど描かれない。で、やってることはただ自力で飛ぶアントマン。映像的にアントマンとの差別化が乏しく、何のために出てきたのか、と思ってしまう。同様にゴーストヴィランかと思ってたが、ただ助けて欲しくてちょっと暴走気味なキャラ。死から逃れるため、と言う切迫した状況ゆえ猪突猛進。そもそも尺の都合なのかゴーストがアントマン陣営を襲う理由が今一歩わかりづらい。落ちも弱い。
FBIとのやり取りのシーケンスが無駄に長いようにも思える。その割にはアントマンが自宅謹慎させられている理由の説明が弱い。ゴーストがヴィランと成立してないためか、今回の悪役として設定されている取引相手もただのギャング。魅力ゼロ。そのくせこいつらがいないと派手なアクションが出来ないためか、尺は長い。
あとアクションもパートワンのときは大小を使い分けることで格闘からスニーキングまでこなし緊迫感あるアクションシーケンスを作り出していたが、今回はただやたらに大小させるだけ。緊迫感も必然性も感じない…。
結局なんかだらだらと適当なドラマを見せられた、と言う印象しか残らなかった。
ちなみにMCU本線とのかかわりは当然あるけど、MCU本線は皆さん全力バトル中のため全く絡みはなし。ラストで丁度IWラストと時間軸が合う。ただ、それで?って言うレベル。
正直自分的には今のMCUシリーズ映画の中では1〜2を争うつまんない映画でした。その癖皆様の評価がそこまで悪くないのがかなり「?」かなぁ。