前から話題になってたのは知ってたんだけど、なんとなく読む気しなかった。ちょっと絵に抵抗感があったのかも。始めのほうを少し読む機会があったので読んでみたら面白い。と言うわけで6巻まで大人買い。
これ日本だから書ける作品だよねぇ…。ギリギリの不謹慎さ。神と仏を使って漫才やっちゃうこのセンス。頭が固い人が見たら激怒しそう。でもお笑いって本来そういうくだらない、タブーな部分をさらけ出すところが多いよね。クレバーな笑いなんかつまんないよね。シモネタ悪口じゃんじゃんやれ!だよね。
このマンガノリが完全に漫才ですよねぇ。基本イエスがボケでブッダが突っ込み。時々逆転。ネタもあまりにぶっ飛んだボケが多く、そこに冷静に突っ込むブッダがイイ。久々に声出して笑えるマンガだな。こういうボケ突込みがきっちりできるギャグマンガ家って意外に少ない気がするんだよね。自分の中では「尾玉なみえ」がこういうタイプ。
しかし何と言うか、ほとんど一発シュチュエーションネタっぽいのを6巻まで続けるすごさ。しかも内容に衰えをまだ感じないのもすごい。キリスト、ブッダ、神界、仏門の変な常識を現代に蘇らせる→突っ込むの繰り返しだから、ネタは山ほどあるわけだ。普通のギャグ作家はこんな長期連載すると絶対に失速しちゃうしね。
久々に熱中して読めるイイマンガです。キリスト、ブッダの知識があるとさらに面白いんだろうな。手塚修のブッダを大人買いしたくなるよ。
- 作者: 中村光
- メディア: コミック
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