青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

ワンピース

お友達からワンピース全巻を借りました。今までどうもその作風が気に食わずスルーしていたんですが、食わず嫌いは良くないよな(実際には序盤少し読んだことがあったんだが・・・)と思い、どうせ今日は動く気もないし頑張って読むことに。
これがまぁほんとに頑張って読むって表現があってしまう。
ぶっちゃけ全然話に入り込めない。引き込まれない。キャラに興味がわかない。特に20巻ぐらいまでが強烈にキツイ。とにかくライトノベルでも読んでいるの?と言わんばかりの台詞の多さ。コマワリ、構成が、漫画表現が弱いために絵からは小説の挿絵程度にしか情報を拾うことが出来ず、読んでいてスピード感が皆無。バトル中心の少年漫画としてはこのスピード感の無さは到底現代マンガとは思えない。自分は特に漫画は速度を持って読み、やたら情報説明的な台詞は絵から情報を拾いあんまり真面目に読まないことが多い。何度か読むうちに読み込む感じで。しかしこのワンピース、ストーリーが台詞中心(コマの上部1/3が常に台詞がびっしりつまっている感じ)斜め読みをしてもさっぱり話が入ってこない。その上その台詞もキャラ同士の重要でない掛け合いみたいなのも多く正直読みにくい。さらに視点誘導も下手、カット割りも唐突過ぎて混乱する、絵はごちゃごちゃ過ぎかつ、小ゴマが多すぎてナニを見せたいのかが直感的に理解できない。特に巨人編はひどかった。
20巻を越えたあたり(砂漠の話の後半あたり)から、台詞量が明らかに調整された感があり、コマワリなどのスピード感などの技術的改革を感じ少しずつ読みやすくなってくるが、その分やたら横道にそれる話の多さが鼻に付くようになりやはりそれがスピード感を損なっている。
現在33巻(空島終わったあたり)まで読んだが、展開がパターン化してきてるのが既に辛い。巻き込まれ、ごちゃごちゃやってたらるフィーが隔離され終盤まで役目無く、その間にみんなが頑張って戦い雑魚を始末し、ボスにぼこられ、真打登場でルフィーが勢いで倒す。って感じだよね。戦闘シーンも全体的に「車田正美システム」(技名を叫んだら敵が吹っ飛ぶ)であんまり細かい描写はないし。技名がすごいほど強いんだよね・・・。
ストーリーも全く記憶に残らない・・・。なんか一つ一つの話が長すぎてナニが見せたいのか伝わってこないんだよねぇ・・・。盛り込みすぎ。整理が下手だよなぁ、この作者。
とまぁ苦手ポイントばかりが鼻に付くんですが、中期〜長期のお話の構成力は割りとある方の人なんでしょうね。伏線を張って張ってそれを回収していく丁寧なストーリー、溜めて溜めて大ゴマで決め台詞!って水戸黄門パターンも王道的ですし。
ただやっぱ自分は得意じゃないなぁ・・・。今のところこいついいねー、ってキャラがほとんどいないし。少しいいなと思ったのはオカマのやつ。あのキャラが以外に好きだった。能力ではニコ・ロビンの手が生えてくるのがすごい目新しい能力だと思います。ワンピースの中でもぴか一の面白能力だ。あと今まで読んでて唯一笑えたのが、ナミが初めて天候の武器を使った回のボケ連発は面白かった。
まだ半分しか読んでないですが、自分的にはありえない速度での読書になってますね。明日も読み続けなければ。

ONE PIECE 1 (ジャンプ・コミックス)

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