青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

シュタインズゲート

またやっちまったぜ。9時間ぐらいかけて全話一気に視聴しちまったぜ。相変わらずピストの様なのない自分。
シュタインズゲートに自分出てるよとか言うから見てみたが、自分ダルくんみたいに切れモンちゃうよ。
話自体は最近特によく見る気がするクローズドサークル物。人気だよね。すごくゲーム向きな題材なんだろうなって理解できる。それをアニメ化するとどうしても無理が生じそうだが、本作は良くできてたんじゃないだろうか。素直におもしろかった。
ひぐらしとかとは違って謎を難解にしようと言う意志は感じられず、わかりやすく伏線が提示されており、ミスリードになるような強引な展開も無かったのは良かったと思う。そういうトリックに凝る余りストーリー回しが助長になったり大げさになったりすることがあるし。序盤から中盤。スズナが過去へ行くあたりまではとてもまとまりがよくスピーディーに話が展開していい。
しかしその後のDメール取り消し編は正直助長な印象を受けた。そこまであったスピーディーでダイナミックな話構成が一気にただのラブコメお涙頂戴物になり、しかも一つ一つの展開がはしょった感が強く雑な印象を受ける。結局みんなわずかに記憶があるとかすごい都合いいような…。たぶんゲームだとこの辺をごにょごにょすると各人用の分岐とかしてるんだろうなぁ−、と思った。アニメ演出とゲーム演出の差だろうね。
最後ベータ世界に戻るところは本来一番の肝だと思うんだが、見てる最中はお熱い展開に見せられる気がするが冷静になってみるとなんかネタ切れ感がぬぐえない様な印象を受けてしまった。そこまで主人公が執念のように正しいルートを模索してたのに、一番大事という人間に対してここまであっさり引き下がるのは違和感を感じる。二人が死なないさらに別な世界を全く探さないのがねぇ…。
さらに少し気になったのが、前半ちょこっと出てきているまゆりが岡部を捜してゼロ時間へ旅立ったかのような表現がいくつかあったと記憶するが、投げっぱなしじゃね?さらに主人公が小さかった頃に初めて時間線移動を起こしたエピソードもアニメ版ではかなり蛇足じゃね?あんまり正確に見てないのでたぶんスズナの過去移動に関わる何かの展開なんだろうけどちょっと投げ過ぎって気がする。
それこれ含めどうしても中盤以降のやっつけ感、ネタ切れ感が否めないなぁ。いろんな都合で無理に収束させちゃったか。
作画は正直微妙。原作知らないが単純に最近のアニメにしちゃ作画の乱れが気になる。時間移動の演出もどうも弱く、今がどの時間なのかがすごくわかりにくい。
あまりに2チャンネルをフューチャーした多くのフレーバーも一般人お断りな雰囲気を醸しだし、結果この作品、ネットで話題になった割には、結局一部で盛り上がっただけっていう物になってる気がするな。個人的にまどかマギカなんかにも同じような印象を受けている。確か原作チームが同じだったような。オタク心をくすぐる世界構築とキャラ作り、風呂敷の広げ方はうまいんだがどうもそれを収束させるところに愛を感じないんだな。結果なんかすごくさらっとしてるw自分にとってもこの作品あんまり尾を引くような要素を感じないし。個人的にはひぐらし時かけなんかのほうがずっと好み。
とまぁ否定的なことも書いたけど最後まで充分おもしろく見させてもらいました。65点。

Steins;Gate(通常版) - PSP

Steins;Gate(通常版) - PSP

作中でも言葉は出てきたが素直にバタフライエフェクトを見直したくなったよ。