青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

ニーチェ先生

これもまたおすすめとあったから買った。2巻まで置いてあったから買いやすかったし。ただいろいろ帯の煽りとか見てると若干の不安心もありつつの購入。ギャグ漫画は大好物なんだけど、最近は個性派女流作家の強烈な作品が多くそういうのがたまらん面白くて、こういうネットでうけた〜的なのがどうにも理解しがたいところがあって。まぁ単純に歳なんだと思う。ネットの若いムーブメントにはもうついていけてないよ、正直。なんて。
作品はコンビニ店員たちのお話。そこにアルバイトで入って来るさとり世代の通称「ニーチェ先生」。彼とその他個性的な面々が織りなす、コンビニあるある系ネタ。ニーチェ先生はその冷徹、達観思想でばっさばっさとコンビニに来る変な客をぶった切ります。ネタ自体コンビニ店員なんてやったことないけど、なんとなく「わかる〜!」なネタばかりです。変な客に実際にはあり得ない返しをしていく所は変な客を相手にする仕事を少しでもかじっていればちょっと爽快で愉快です。宝くじ先輩とか塩山さんとかみんな十分強烈なキャラになっておりギャグマンガとして楽しめる内容です。正直不安視するほどの漫画ではなくちゃんとしたギャグマンガで安心です。
ただ、軽いね。ちゃらい。なんて言うか全体的な雰囲気が。ほんとにひねた人が作ってるネタには思えない。どうでしょ?こうすれば面白いでしょ?的なにおいを感じてしまう。なんか学生レベルのギャグ。ほんとに逝っちゃってる人たちのギャグマンガはもうなんていうか、自分たちの想像の遥か斜め上を行ってるんだよね。心底こいつら歪んでるなって。当然褒めてますよ。そういう人たちのギャグには絶対に勝てない。雰囲気的には中村光とかに近いんだけど、根の深さが全く違う。
つまり自分はこの浅そうなところに警戒シグナルを発してたんですね。ちょっと前に買った「坂本ですがなにか」みたいな痛い思いをしたくなかったので。ただまぁ「失敗だった〜」と思うほどの内容でもなかったのは安心です。続刊も買っていいと思うし。三巻出てるんだ。買わなきゃw