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なんか、そのときはついにやってきた。
これ以上この作業を続ける理由が見つからない。
逃げなのか？
わからない。
そんな気もする。
だが、やってみたいことも、わずかだが自分の中に存在する。
それをやってみるための、前進と思えば、そう悪くないものかもしれない。
この行為がいいものか悪いものかは、たぶん先にならないとわからない。
ただ、この行為の意味を決めるのは、今後の自分の行動次第ということだろう。
派遣というこの仕事に、まったく魅力を感じない。
このことは、今に始まった思いじゃなくずっと言いつづけてたことだ。
うちの会社が、何の結論も出してくれなかった以上
自分自身で結論を出すしかないんじゃないか？
こんな思いを抱えて派遣を続けるのはもう限界だ。
やめる、やめない、ということを考えたのは何も今日始まったことでもないし。
進んでみようよ。
新しい世界に。
変化は怖いものだけど、変化しないと一生このままだ。
さっき誰かが電話元で、一生を左右することだからっていったが、
ここでの選択が意味を持つのはずっと先のことだ。

思いを口にしたら、激しい精神的動揺が襲ってきた。
同時に何かすっきりとした気持ちになった。
肩の荷が下りた感じだ。

もうサイはふられてしまったあとは、自分がどう動いていくかだけだ。