青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

今日のランチ 〜迷走編〜

いろいろと定まらず、ふらふらとする。で、ふと家の近所にある古ぼけたレストランのようなものの存在を思い出す。前から一度行って見たいかなーとか話してた。
で、店に行って見る。外にメニューの一部が張ってあって日替わり限定ランチ800円とか、良心的な価格。店はかなり古ぼけた、昔からある感じの外観。中に入ってもカウンターのみ8席ぐらいのオープンキッチン。内装もくたびれた感じ。
店に入ると誰もいない。店員すら。「あれ?」と思ってたらおくからおばあちゃんが出てくる。「やってますか?」と聞いたら「やってる」との事。
キッチンを見ると、揚げ物の鍋にはいっぱいのラードがそのまま入っている。年季の入った道具が並んでいる。しばらくするとシェフのおじさんが入ってくる。
「ハンバーグ300Gランチ」と「日替わり(ビフカツ、オムレツ、わかさぎのから揚げ)」を頼む。ハンバーグは昨日のリベンジの意味をこめて。
注文してびっくり。目の前で卵割るとこから始めてます。ハンバーグも全部こねるとこから。ビフカツもその場で肉を切り始める。手際よくさくさくと作業が進んでいく。もうこれ見ること自体が一つのサービスです。楽しい。ビフカツを揚げたあとに何か良くわからない小さいものを二個揚げています。その時点ではそれが何かわからず。オムレツの手際に見とれたり、ハンバーグの焼き方をじっくり見たり…。全部作るわけだからそれなりに時間がかかるはずなのにぜんぜん気になりません。
出来上がったものが並び、さっきの小さな揚げ物の意味がわかりました。ソースに使ったマツタケの切れ端を揚げてみたそうです。「秋の香りをどうぞ」と。心憎い演出です。
目の前であれだけ手抜きなく作られたものがまずいわけがありません。おいしい。付け合せの野菜一つまでに心配りが行き届いてる。これで普通のランチ価格。もう、おなかいっぱい胸いっぱいです。
店を出て二人ともなんとも爽快な気分。で改めて思う。料理屋って言うのは燃料補給する場所ではなく食事を通してサービスを提供する場所なんだな、と。一日気持ちいい気分ですごせました。