3年3ヶ月ぶりの新アルバムです。TMは別に復帰組みではないですよ、一応。小室がやる気ないだけでw
3年3ヶ月と言っても前のアルバム「NETWORK -Easy Listening- 」は正直ちょっとアレなアルバムだったので、「Major Turn-Round」から7年ぶりぐらいのイメージが強く、やっぱ復帰じゃね?とか思ったりなんかしちゃったり。
「Major Turn-Round」は完全新曲で構成されたオリジナルアルバムでプログレ色を強く打ち出した曲等いろんな事にチャレンジするTMらしい要素が強く出てなかなかいいアルバムだった。しかしながら前半の一曲のイメージが強すぎて他の曲のイメージがかなり希薄。全体的に地味だったなぁ。
まぁ、そんなこんなでマイナー、小室のおもちゃ的な要素が強かった復帰後の平成TMはイマイチ感が強く、このアルバムも正直まったく期待していなかった。
ところがどうだ、このアルバムは。
1曲目を聞いた時から「あれ?」って感じを受ける。
なんか憑き者でも取れたのか、そういう小室のヤケクソ的要素がすっかり抜け、旧TM−NETWORK時代の歌物POPな要素が強く出ているではないか。音的には小室お得意のハウスサウンド要素をベースに哀愁漂うPOPチューン。それにこれまたTMの特徴である、後ろめたい、暗い歌詞。
2曲目でさらにその歌物要素は強まる。決して何か昔の歌を髣髴させるようなセルフパロディー的な要素は無いが、音楽的に完全にTM以外の何者でもない。
そうやってPOP中心、旧TM時代への回顧的曲有りと旧時代からのTMファンは安心して聞ける出来になっている。
しかしあまりに大安定すぎて、小室どうしちゃったの?と思ってる矢先、9,10,11でやってくれた。
まぁ、ファンは聞いて欲しい。にやっとする要素と、やっぱ小室だよなぁという失笑的な想いなど複雑な思いに駆られる。あくまで回顧的セルフパロディー要素が強いとおもうが、個人的には「9=最も古いTM時代」「10=キャロル黄金時代」「11=TMN時代」を髣髴させた。
ファンとしてはやっと新しいTMのアルバムが出てきたと言う想いが強く感じられるのではないんだろうか。いいアルバムにしあがっていると思います。
ついでにSPPEDWAYっていうタイトルもなかなか深い意味があるようです。Wikiを見てください。
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