青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

トランスフォーマー・ダークサイドムーン

一番素直な感想は「とにかく長い。」の一言に尽きる。Part1もPart2も2時間超えで大概だったが、今回はシリーズ最長157分。最初の予告編から見たら3時間を越えてしまう。集中力もケツも限界だ。この監督ぶっちゃけ話まとめるの下手すぎだろ。
ストーリー自体は割りと普通の勧善懲悪物になっていて無難。悪く言えば子供だまし。内容に関しては前作までのヒロインが降板させられて、取って付けた様な新しいヒロインを追加した事がどうにも全体を悪い方向に引っ張ってしまっている。ヒロインが変わってしまった事への説明みたいなシーケンスが正直邪魔。無駄に長い話をさらに長くしてしまっている。さらにこのヒロインの存在が、どうにも映画の中で浮いてて困る。ただのバカビッチ女。常にモデルファッション、モデルメイクでアクションシーンに参加してしまう違和感。主人公、軍人、ロボットたちがドンパチやってる中を、ほとんど汚れの無い服、ヒール、乱れない神、崩れない化粧で戦場を走り回る。金の向く方向にふらふらしまくった挙句、やっぱ愛よね!とかなんだコリャ。ラストの方でのメガトロンとの大事なシーンも今まで散々やりあって確執のあるヒロインが彼を叱咤激励すると言うシュチュエーションで始めて成立するものであって、こんなぱっと出のバカヒロインがやったって茶番以外の何者でもない。大事なシーンが台無しだ。だいたい今回のヒロインとメガトロンが絡むシーンってあったっけ?今回のメガトロンってぜんぜん活躍してないし。とにかくこのヒロイン変更劇がこの映画を決定的にだめにしてると思う。
メカとしては序盤からメルセデスの本気が伺える。至る所でメルセデスが出てくる。全体の構成がアメ車軍団VSメルセデス軍団となってるのがなんともほほえましい。3Dで見るSLSはなかなかですよ。
ロボット同士の戦いは前作までの作りに比べてずいぶん日本アニメ的演出になっている。前作までのロボットバトルはカメラ位置がロボットに近すぎてデカイ画面ででかいロボットがアップで殴りあうってのが、正直ナニやってんのかわかんねーって作りだったのが、今回は全体的に引きな絵で格闘アクション物の様に戦うロボットたちの姿が良く見える。アクション自体もとてもわかりやすい格闘シーケンスになっており、これまた格闘ゲームを見ているようだ。自分的にはこの辺は見やすくてよかった。
3Dの出来もいい感じだが、やはりこの映画が長くなってしまっている一員に無駄に3D演出を垂れ流してしまっている、と言う感じは否めない。

ロボットアクション映画、高級車映画としては相変わらずお腹いっぱいな出来で満足感はあるんだけど、その長さに打ちのめされ見終わった頃には内容のダメさ加減も疲れ果ててどうでもよくなってしまう。やっぱダメな映画だな、こりゃ。
今回最終的に敵役側は全て叩き潰されるため、監督の話どおりシリーズは完結の様子。自分的にももうお腹いっぱいです。