青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

てきとう

今月〜来月もだと思うが基本残業すこしペース。実際作業の状況がどうかとかは俺の中では関係ない。毎日定時だろうが、毎日残業だろうが、できてくる物は基本一緒なのだから。自分の稼働率をどのぐらいまで上げたり下げたりするか、ただそれだけなのだ。衰えは当然あり、若いころのようなごり押し釈迦利器なしごとの進め方は難しくなったが、その分技が上がっている。急がば回れが身にしみており、丁寧にしっかりやることが結果時間短縮になる事を把握できている。結局よほどの仕事量でも無い限り基本的に稼働率は低い。それでも残業はするのだ。それはこの業界、まぁ今の会社?の問題なのだが、結局物を作るに当たって、これ作るのにいくら〜、って出来高制ではないのだよね。自給換算なのね。これが諸悪の根源なんですね。受けるほうのマネージメント層は、月間の売り上げ目標しか見ない。売り上げ=時間なわけだ。だからつきの売り上げをこれだけ確保しないといけない、と言う目標が設定されると自動的に、メンバーは月間これだけ働いてね、って言う時間ありきの計算になるわけだ。いいものを作る必要も無い。いい物を作ってもボーナスが出るわけでもなく、評価もどうなるわけでもない。評価が上がれば単価が上がる?そんなシステムは無い。客がいいものを欲しがるのも別にエンドユーザーがいい思いをして欲しいから〜、っていうことじゃない。品質が悪いものを作ると、修正やら何やらで時間がかかる。客にとっても時間=お金のため経費削減を願うためにはいい物を作って、不具合を減らして開発工数を減らしてね!って事なんだな。ただそれに反することも言う。単純に作成時間を短くしてね!って。まぁ本と目先の金のことしか考えていない。作成コストを減らせばクオリティは落ちていく。そうすると自然に不具合の多いものが出来上がる。そうすると結局ずるずると修正対応〜ってやっていつまでたってもコストが切れなくなる。悪いけどこんな考えもある。受けるがわからしたら、クオリティのいい物は作ってはならない。時間単価での仕事をやっている限り、だらだらとできの悪いものを作って、メンテ、保守の時間を延々と作って吸い上げ続ける。これが正しいビジネスなんだ。いい物を作って顧客を喜ばせよう、なんて考えはこの業界には無い。メーカーがいい物を作りたい、と言うのは=客からのクレームがめんどくさいだけ。下請けがいい物を作りたい、っていうのは客に対するポーズでしかなく、実際はそんなのするきない。ただし孫受けとの契約とかがまたさぎ臭く、一定時間まで固定、とかの契約にしてると、残業発生しない程度のクオリティで作ってくれるのが売り上げが最大になったりする。そういう意味ではいいもの作れよ!とは言って来たりする。自分はいい物を作りたい。ただこれも別に客のためではない。客はいいもの作ったって殆どの人間は喜ばないし、価値がわからない。むしろ経営者ベースからいえば品質のいいソフトは、作成コストが短くて実入りが少なく、メンテ費用も少なく仕事に繋がらない。最悪なのだよ。さらにメーカーと一時受けの関係においては悪いものを作るリスクはあまり無いように見受けられる。一時受けがいくらひどいものを作ってメーカーに迷惑をかけても、なんだかんだ責任の擦り付け合いは発生すれど、結局切られたりするようなことは殆ど無い。この辺も営業、マネージメント層の仕事の適当さが良く伺える。結局このへんはなぁなぁな世界であり、問題は限りなく拡散され薄まり誰も痛くなくなるシステムが出来上がっており、新しい協力会社を探したりする仕事はめんどくさいから問題があっても、今度からは〜で結局続くのである。みんな別にものづくりのこだわりなんか無いんである。キャッシュフローさえあればよい。それだけなんですよ。何か起きても結局会社がつぶれない限りお金が流れて終わり。誰も傷つかないやさしい社会。まぁただ、現場はまたすこし違う。最近はまた売り手市場になってきてるから多少の是正はあるかもしれないが、現場で出来が悪い派遣技術者はスパスパ切られたりする。ここは使い捨てブラック害虫の世界。すぐに切るぞ〜っていう無言の圧力を持って行われるパワハラの世界なのです。でもそういうことをやってきたから今は売り手市場になってしまっているわけで。どこも人材不足とか言われるわけで。でも結局派遣技術者は派遣技術者で内容より、残業代稼いでなんぼ、ってやってる人も多いわけなんですよね。仕事やれー、って圧力も言ってしまえばもっと時間はたらケー、と言ってるだけ。技術者は残業代稼ぎたい。あらマッチ。でだらだらと長時間の残業体制が生まれるんですね。つまりな、うちらの業界が残業多い、ブラックだ、なんて言われたりするが、これはみんなが望んだ、軟着陸した地点でもあるわけなんですよ。上から下までみんなブラック体勢なワケですよ。