青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

デモンズ

まず「デモンズ」(1985年、イタリア、製作ダリオ・アルジェント)。イタリアが産んだ天才、変態監督の製作作品。おれらぐらいの年代の人なら「決して一人では見ないでください」のキャッチコピーで一世を風靡した「サスペリア」の監督といったらわかる人もいるかもしれない。
初期のこの人の作品らしく、原色バリバリ配色の画面。やたらキンキンしたゴブリンサウンド。そしてこの人お得意の美少女虐め。もう見てて顔にやけっ放し。ベツニ美少女虐めが楽しいんじゃないのであしからず。この監督のこのベタベタの絵作りが嬉しくて嬉しくて。様式美の塊、幻想的な絵、徹底的なゴア描写。もう、どれをとってもマカロニホラー。最近の映画ってこういう芸術性(?)の高い作品があんまりない気がして、こういう昔の映画のいろんな工夫がすごく楽しく見えてしまう。
ストーリーはあってないようなもの。それがマカロニホラー。なんじゃそりゃ?的な展開のオンパレード。でもいいんです。それがホラーなんだから。あまりの展開に思わず笑ってしまうことも。ラストの落ちのあまりの意味不明な唐突さと、お約束の大どんでん返しも、今となってみたらあまりの安心感に笑いしか出てきません。
とりあえず、いいもの見させてもらった。ダリオアルジェントに乾杯。