奈良の川上村に滝撮影に出かけてきました。川上村は以前にも一度行ったことがありなんというか村中滝だらけみたいなところです。ていうか、奈良の山奥はほんと滝が多い。しかしながら巡るのは大変。たいてい林道を延々と走らされたり、やばげな山を突破したりと毎回冒険です。いつも参考にしているHPの滝の紹介文片手に行くのですがこれがどんなRPGよりも困難な宝探し状態。断片的な情報を元に場所を推理し、道なき道を突っ切り、数少ないロケーション情報を読み取り、時にはNPCに聞き込みと手を尽くしまくります。
今回も最初に行った場所が大筋あっていたんだけど途中道を間違える。そのために未舗装の林道で延々と山を登っていき頂上あたりで道がなくなる。がんばれ我がセリカ。山頂からの眺めはなかなかですが断崖絶壁の一本道を走るのはもう慣れた事ながらドキドキです。道を戻って電柱の地名表示を見たりしながら再度分かれ道を反対の奥に突っ込む。延々と走り続ける。このまま走っていっても目的の滝があるかどうかはまったく不明。ただ、川があり、地名が同じ。それだけを信じて走り続ける。ちょうど途中でNPCを発見。聞き込み捜査をするとすぐそばということが判明。
ちょっと走ったら目的地発見。谷の下に立派な滝が見えます。が、谷の下なのです。土剥き出しの上に枯葉が幾重にも堆積した、しかもかなりの急勾配です。滑ったら確実に下まで行きそうです。でも足場はすぐに滑り出します。しっかりと獣道を見極めながら慎重に降りていきます。20mぐらいあるんでしょうか。途中よく目を凝らしてみるとところどころにチョコボールが落ちています。いや鹿の糞。さすが奈良クオリティ。四苦八苦しながら降りたら立派な滝です。
ここは立派すぎて水しぶきの飛散が多く周囲の岩場は乗ると即こけしそうなほどズルズルです。危なくてなかなかポジショニングが出来ません。あっちこっちで悪戦苦闘しながら何とか写真を撮って行きましたが、充満するマイナスイオン(注:ただの水)と谷底が理由か、寒くて寒くて。限界を感じ30分ほどで引き上げます。さて帰るにはこの山道を登らなければなりません。四苦八苦して上るともう全身ガクガクです。肉体が悲鳴を上げています。30超えたおっさん二人組みにはきつい仕打ちです。
気を取り直して次の滝に行ったわけですがここも多分道はあっている、という儚い希望だけを胸にひたすら林道を奥に奥に入っていきました。いつまでたっても滝の現れる気配なし。道は相変わらずひどい。もう二人とも心が折れる寸前です。次のユーターンポイントまで行って何もなかったら帰ろう、と話、道を走っていたら案内では右手側とあったのに実際には左手に滝を発見。見落とすとこでしたよ。
もうここまできたがかなり疲労気味。一応写真撮影にあっちこっち上ったり降りたり。ふと上から谷の下を見たら先輩が豪快に滑り落ちていました。まぁ、下まで落ちることもなさそうな様子だったので笑ってみてましたが(いや、見てる以外に手がないんですよ)、場所によってはシャレになりません。自分はもっと安全なルートで降りました。相変わらずしかの糞が多かったですよ。
こういう全然人気のない山に入っていると昔の人がこういう場所に妖怪を見出してた気持ちがよくわかります。何もない山道を延々と歩いていると気が変になりそうです。
てな感じで撮影終えたらもう17:00時前。すでに日は落ち始め撮影は出来ないし、体も限界です。幸いこの村は温泉が多いので温泉でも入っていくカー、となったのですがいくとこいくとこタイムアウト。普通温泉って夕方〜夜じゃないの・・・。結局温泉にも浸かれず、そのまま奈良の渋滞に突っ込む羽目になりました。