青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

ビューティフルマインド

ツタヤディスカスに入るきっかけになった、販売拡張員のおねーちゃんのお勧め映画でした。
正直すげー感動しました。なんというか、不思議な感動。感動して泣ける、って言う映画でもなんでも、結構いっぱいあるもんです。世の中。なんて言うか、人間の脳って単なる臓器で、科学の仕組みで動いてて、涙腺って言うフラグがあって、そこにうまく引っかかるような仕組みを作れば、結構簡単に人間なんて泣いちゃうもんだと思うんですよ。人が死んだの生きただの、感動的な音楽だの、そういう仕組みはいっぱいある。
何が言いたいかって、泣ける作品=感動作って事じゃないと思うんですよ。ほんとの感動って言うのは心を強く動かす物だと思うんですよ。
この映画、涙腺はちょっとだけゆるむ感じだったけど、正直泣けなかった。
でも、すごく震えました。ラスト、味わったことの無いような感情に包まれました。で、映画が終わって、この文章書いてて泣けた。
一人の実在の天才数学者の人生を描いた作品。自分が天才だ、と言う訳じゃないんだけど、出だしから彼に感情移入するのは容易かった。自分もああいう偏屈な思想を抱く人間だ。人とのつきあいも下手だ。主演のラッセルクローの演技も良くてガンガン入り込む。
ストーリーは途中から劇的に動く。自分もそういう病気の入り口を覗いてしまった人間故、またこういう不安が胸に痛い。
たたみ込むように一気に展開するラスト。でも見てる自分ですら、コレがウソかほんとかわからない。いつか、シーンが急転して、病院の一室で幸せな自分を夢見ている哀れな老人のカットが写るのではないか?と言う疑心暗擬にとらわれ続ける。
うまくはめられすぎである。自分。
ここまで書いてわかった。この感動は、安心なのかもしれない。自分の信じたかった物が、真実であったという安心。信念を貫き通す事が正しいんだよ、と言う声。

おねーちゃんありがとう。イイ映画紹介してくれて。
95点。


ビューティフル・マインド [DVD]

ビューティフル・マインド [DVD]

で、いつものように感想書いたあとで、レビューをいろいろ読んでみた。
感じ方は人それぞれなんだなぁ、と思った。自分は感情移入しすぎて、細かい映画的な作りは気にならなかったよ。