おせんの新章の3巻が出てたようです。今回のメインの話は老舗と老舗にある老木と跡継ぎと経営コンサルタントの話。
よくこう言う話では経営コンサルタントが金だけ見て老舗の伝統や遺産を打ち壊す悪者、として話の構図が作られる事が多いと思うんだが、今回のこの話、全員が全員の立場に従い正しい振る舞いをし、だれも悪くないという話を打ち出している点が良かった。全員が全員の観点から出来る最良の手を打とうとして試行錯誤した結果、ヒロインおせんさんが見せた独自の観点からの全てを殺さない一手。その一手の価値を直ちに評価し、その一手から導き出される最良の一手を打ち出すコンサルタント。みんながプロフェッショナルな動きを見せる結末はとても心地よいものだと思う。しかし現実はこうはいかないんだよねぇ…。
- 作者: きくち正太
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/11/22
- メディア: コミック
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