青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

ビートルズ

40代からのビートルズ。大体ビートルをリアルタイムで聞けた人って言うのは60年代に10代~20代だった人たちであろう。つまり自分より10~20は上の世代。爺たちだな。彼らにとってのビートルズは鮮烈で、新鮮で、強烈で。そりゃすごい体験だったろう。最近ビートルズを振り返る映画を何本か見たりして、その世界の熱狂殿高さはそれなりに理解できてきた。紛れも無い世界的革命を起したバンドだ。
ビートルズの革命は確実に世界を変えた。みんながビートルズのスタイル、音楽性に憧れ、あるものたちは模倣、そこから進化させ、あるものはアンチテーゼとしての音楽を発達させた。アンチテーゼというのもアンチビートルズであって、ビートルズって物を基準に作られている。つまり多大な影響をマイナス方向のベクトルで受けてるんだな。そのぐらい世界は変わったんだと思う。
でもこれはあれだ。俺が「ピンクフロイド」を聞いたときの気持ちと良く似ている。とんでもない名作として評価されているこういう音楽は、模倣を繰り返され、進化を繰り返し、今のルーツとなった。洗練された今の音楽に囲まれた世界おいて、それはとても陳腐でシンプルで刺激の無いものなのだ。世界が全てビートルズの進化先に産まれた自分らにとってビートルズを聴くという事は、高校の授業で古典を読まされるのと同じようなものなのかもなぁ、と漠然と考える。授業で読んだ古典は、へぇ、ぐらいには思うかもしれないけど、ただただ古臭く、読みにくく、つまらない。今から聴くビートルズもやっぱりそんなものであると思って間違いない。ちなみに最近の若い子がドラゴンボールを読んで同じような感想を持ったりしてるようだな。
そんな世界で40台の俺が聞くビートルズ。最初にたまたま中古屋で買ったのが「HELP」のアルバムだった。ぎりぎり知っている曲が結構入っていて、ビートルズがぎりぎりアイドル活動をやっていた時代のラストアルバムだった。たぶんこの辺の曲って大昔の「ひらけ!ポンキッキ」とかでよく使われていた曲が入っている。今思えば「ポンキッキ」って相当とんがった子供番組だったな。
俺は少し齧った印象で言うと、後期のこじらせてからのビートルズはあまり好きではない。キャッチーでポップなライブ活動をやっていたアイドル時代のビートルズの曲は上記のような幼少期の刷り込み記憶やそれなりにいろんなところで自然に聴かされて来た事もあって割りと聞けると思っている。それで最近になってたまたま買った「HELP」。ギターを弾くようになって、洋楽や古いロック、ブルースなどを山ほど聞くようになった自分にとってはとても聞きやすいアルバムだった。わかりやすい、聞きやすい曲がいっぱい入っている。ああ、悪くない。そう思えた。
さらにビートルズの映画を見て彼らの時代背景を学んで、すこしビートルズって物に対する対抗心?抵抗感?そんなものが緩んだ。そういう気持ちがあったのだ。大人たちが説く、ビートルズ。とにかくビートルズがわからんなんて論外!見たいな論調。そんなものに強い抵抗感があったのだ。でも大人になって、いろんなものが許せるようになって、受け入れられるようになって、理屈もわかってきて、歴史を知って、ビートルズってものをやっと受け入れられるようになったのだ。
で、今回やっと2枚目のアルバムを購入。ファーストアルバム「PleasePleaseMe」を購入。今朝初めて聞いた・・・。・・・。うーん。難しいかも。