青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

パシフィック・ウォー

現在の価値観、歴史観みたいなものでアメリカ視点の第二次世界大戦戦記!と勝手にタイトルから想像して見だす。でも実際は全然違った。8割りサメ映画だった・・・。
実際のところ基本実話の映画です。第二次世界大戦末期に原爆を運んだ戦艦の悲劇と、その艦長の身に降り注いだ理不尽な事件を問い直す、と言う映画。この映画で実際描きたかったことは、政府の陰謀により世論の目くらましのために生贄にされた艦長の名誉回復の記録映画、と言うこと。そのポイントにおいては「なるほどなぁ~」と思ったり、日本軍の潜水艦艦長の行動に目頭が熱くなったりするんだけど、そういうのはラスト30分程度しか描かれていない。しかも超ダイジェスト。のこりの90ふんのうち、60分はサメ映画で、のコリ30分は馬鹿な乗組員たちの盛りのついた狂った行動を見せ付けられるだけ。彼女さんとか見ていて「何で日本こんなあほに負けたん!?」と言いまくり。まぁ言いたい気持ちはわかるわ。乗組員の頭にゃセックス敷かない感じだったしな・・・。そんな良くわからん超蛇足感のある展開を延々と見せ付けるのはもう意味不明すぎだ・・・。まぁラストでこの映画の印象はまるで変わるんだけど、ほんと脚本おかしくね?
ただまぁ実際のところ、最後のエンドロールでのいろんな説明を見てて気づいた。たぶんサメも馬鹿な乗組員のやり取りも実際に生き残った人たちから聞いた事実を映像化しているんだろうな、って。多くの人ので、馬鹿でノーテンキな人たちに襲い掛かる悲劇、見たいなのを描きたかったのかもしれないと思うが・・・。でもまぁ正直やっぱり蛇足だな。1時間ぐらいで艦長のドラマを描いて欲しかったかもな。まぁそうなったらそうなったでとても重苦しくてやりきれないドラマになっちゃうんだろうけど。
自分昔から戦争映画が苦手で。そんな人間が最近この辺の歴史に興味が持てるようになって、それで選んでみた映画がこれ・・・。なんかいきなり出鼻をくじかれた印象だよ・・・。次は何見ようかなぁ。