青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

のだめカンタービレ

ドラマ化って話は聞いてたけど今日からとは全く知らず。たまたまテレビつけてたら始まったので見た。
アニメのテレビドラマって、スポンサーの思惑というかテレビ局の思惑というか、無茶なキャスティング、原作の味をまるで無視した設定変更、独りよがりの意味不明な脚本とろくなことはないので大して期待はしていなかったわけで。
のだめは原作はどっちかってーとキャラクターの面白さとギャグとシリアスのバランスが絶妙なわけで、それを実写でやるとなると無茶なものになりそうだなぁ、というのが見るまでの意見だった。のだめのキャラが実写では難しすぎると思ってた。
ところがこのドラマ化はなかなか見所がある。まず、原作漫画の最大の弱点である音楽漫画でありながら音が出ない、と言うジレンマをクリアできる。ドラマ版は無駄なタイアップ曲を使わずクラッシクでBGMを固めたところが好印象。原作のイメージが膨らむ。でキャスティングも俺は芸能人はぜんぜん詳しくないのであんまり人のことはわからないが、メインキャストには非常に原作のイメージを大事にしたキャスティングがしてあると思う。のだめなんかは難しい役だと思うがギリギリいい感じだ。もう少しギャグパートがこなれてくるともっと良くなりそう。脇を固める役も個性的な俳優を使いながらも原作のイメージをきっちり再現しているところがすごい。キャスティングはほぼ完璧なのではないだろうか。
脚本も演出も極めて原作に忠実に再現がなされている。細かい書き文字のギャグまで拾う徹底ぶり。カメラワークまでこだわっている感じを受ける。ここまで原作に忠実なドラマ化も珍しいんではないだろうか?原作本を見ながら読むと違和感がないのがすごい。
ストーリーはドラマがきっちり枠が決まっているために多少の再構築がされて、シュトレーゼマンをまず最初に持ってくる。しかしながら順番を入れ替えているだけで整合性はきっちりとっておりこれも非常に原作を大事にしている印象だ。

漫画のアニメ化というといつも漫画のタイトルだけ使った原作を冒涜した作品があまりに多かったが、こういうまじめなドラマ化もできるんだ。今後がちょっと楽しみだ。