朝あっちこっち迷いながらSLKをすっ飛ばしながらベンツのディーラーを探す。
で、車を引き渡し代車としてBMW318iを借りる。
最初乗った感想としては、SLKに比べて軽い。アクセルが軽い。ブレーキが軽い。ステアリングも軽い。
低速のトルクがない。中速でもガツンと加速がほしいときに加速感がない。
実に退屈だ。なんて退屈なんだ。とくに朝SLKで暴れまわった直後だったのでなおさらそういう印象を受ける。
SLKってなんて刺激にあふれた車なんだ。踏んだらガツンとくる加速。ぱっと止まるブレーキ。ホントに暴れん坊。
それに比べてこの車はおしとやかだ。1時間も運転したころには。すっかり、ショボーン。
しばらくヤマケン氏に運転してもらって夕方にまた運転する。
そのころにはSLKの余韻は体から消えていた。
そうするとこの車のホントの顔がやっと見えてきた。
すべてが無理のないやさしいアクセル。素直にすっと発車し、その余韻を前に前に伝えていく軽快さ。
止まるときもすっと勢いを殺し、ぴたっと止まる。すべてがやさしい。
無理をさせない限り、心地よいフィーリングを与えてくれる。
非常に見切りやすいウインドウ。大きすぎないサイズ。そつない内装。MDのみはマイナスだが。
たしかに、セダンとして考えると非常に上質で丁寧で扱いやすさに気づく。
こういう車にSLKのようなじゃじゃ馬さを求めることがそもそも間違っていたわけだ。
そう気づき運転すると、その軽快さはさすがだと認めざるを得ない。
でもね、オレは好みで言うとSLKなんだ。刺激の塊、SLK。それを再確認させてくれたBMWに感謝。
といっても、しばらくはこいつと付き合うわけだが。