青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

乾杯

珍しく俺氏が落ち込んでいるから飲もう、と言って来た。なんだろ?普段はそういう感情を露骨に出すタイプではないんだけどな、と思ったので緊急SOSかと思いとりあえずOK。
夜家で飲んだんだが、離婚でも決まったのかな?とか思いつつ(←失礼。仲良いです。)その話はなかなかヘビーだった。高校ぐらいのときからずっとつるんでいる友達が末期がんでもう手の施しようがなく、余命3ヶ月程度と言う話だった。その人は飲み屋の店長やってて、結構昔からお店には行かせてもらって良くしてもらってたから知り合い程度の認識はある。最近は年に1〜2回ぐらいしか行っていなかったが、前、祇園祭のときに有ったときはぜんぜん普通だったんだけどね。まぁそういうのはお店では表には出さないか。友人間では最近調子が悪いとずっと言ってたと聞いた。で、検査したらすい臓がんのST4。転移ありの末期。確かにすい臓がんはヤバイと聞く。血を処理する機関だからがん細胞が血に乗って全身にめぐりやすく、転移しやすいらしい。っていうのはうちの母親もすい臓に転移してたから知っていた。ただ打ちの母親は大腸→すい臓に転移してその状態はまだ軽かったため、手術できて、それ以降は抗がん剤治療とかやってて既に何年だろう?普通に存命している。まぁ最近がんは末期ではなければそこそこ直る病気にはなってきているのだ。しかし末期になってしまうともう手の施しようが無いようだ。
話を聞いてて、珍しく俺氏はしきりに目をこすっていた。そりゃなぁ。親しかったのは知っているし。俺は感情は殺して聞き役に徹する。こういうときに俺はなんと言っていいかわからないし。何を言っても嘘っぽいし、慰めなんていらないはずだし。とりあえず一通り話させて、その後は全然別な話題いろいろ話して、お笑い番組見て、ワイン2本を空けて。気分を紛らわせることが出来たならそれでいいと思う。でもやっぱりそう簡単には振り切れるわけもなく、帰りにもなんかぶつぶつ言いながら帰っていった。