青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

MIST

S.キング原作の映画。パニックホラー?
ホラーって言うジャンルには結構慣れてるつもりだったけど、この映画はイヤだった。ひたすらイヤだった。ああいうクリチャーに慣れてる人間なら平気なのかもしれないけど、ドウモ虫はイヤだ。生理的に。
この映画のメインである霧も、要するに常に周りにナニが起きてるかを、そしてこれからナニが起きるかをわからなくしているってとこがミソ。人間が生理的に暗闇を恐れるのと同じ。自分は小さいとき暗闇がすごく怖かった人間なのでこの身動きのとれない感覚がひたすらつらい。たぶん自分は今までの人生、わからないから怖いものを全て理屈をつけ、全部自分の知った世界に巻き込んで、その恐怖から逃げ続けている人間だから。この、ちょっとの先も見えないわからない理不尽さがひたすらつらかった。
全体的にひたすら重かった。おもしろいとは思うんだけどね。ラストも衝撃と言うよりはただただいやーな気分になっただけ。とにかく悪意がひしひしと感じる映画でした。まぁ、そういう風に気持ちをどういう方向にでも持って行ける映画って言うのはイイ映画だと思う。賛否両論出るところも、やっぱり商業的には成功している映画だと思う。
キチガイババアのくだりなんかある意味ありきたりだけど、やっぱイヤだなぁ。
久々に見ていやーな気分になるホラーだった。俺にもまだこういう感情が残ってることがある意味嬉しい。
ちょっとネタバレに触れるところなんで、見る気ならここからは読まない方がいいかも。

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アマゾンレビュー読んでて、ラストの主人公の行動を非難するのはどうだろう?って感じてしまったなぁ。
最後にあの怪物を見せられ、究極の絶望の中での全員が納得のいった上での行動だろ?子供だけは違うかもしれないけど。その上で全ての罪を背負い、自分自身も死ぬ気だったんだから。別に早まった訳じゃないだろう。ああするしかなかったんだよ。現実を知らずに死んでいった人たちはむしろ幸せだよ。ただただ罪だけが残り現実を生き続ける方がきっとつらい。