青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

自分は昔から自分のスタイルを「広く程よく」を目指していた。「広く浅く」よりもう少し深いレベルで、と言うこと。このスタイルは昔からずっと思ってるんだけど、なかなか完成しないスタイル。若いころは一点集中特化スタイルの人たちを見てうらやましい気持ちや、素早く熟成し力を発揮できるのその姿に心底嫉妬したもんだ。しかし嫉妬はすれど一個を深くやりこむほどの集中力も根気も根性もないから仕方なく、持ってるスキルである器用さでいろんなことを数多くどんどん覚え取り込んで行くしかなかったんだな。手当たり次第に食い散らかすってのはこういうことだ。
しかしそんなスタイルでもずーっとやってりゃ一応の完成形は迎えるわけさ。色々と身に着けたことが全て一定のレベルまで掘り下げられて、さらにそれらが関連性を持ち始め大きな一つのスキルとしてゲットできたから。器用貧乏マスターのスキル「何でも屋」を取得したって事さ。
このスキルが有るとさらにどんな新しいことでもそれらの応用で軽くできるようになるし、一つのスキルを掘り下げるときもほかのスキルからの応用が効くようになり、楽に掘り下げができるようになる。
こうなっちゃうといろいろ非常に楽なんだけど、それでも…。

やっぱり一個一個の掘り下げに不満というか、中途半端だなぁ、と感じてしまう自分がいる。好きなことはもっとこだわって上を目指したいのに、その辺を普通にできるレベルでごまかしちゃうところがどうも引っかかる。これからはもっと一つ一つの事を丁寧に掘り下げていかなきゃダメなんじゃないか?と思い始めている。それって自分が一番苦手な地味なコツコツの努力を積み重ねていくことなんですよね。最近加齢とともにその辺のスキルが解禁されてきてるから余計にそう思うのかもしれない。

そんなこと思ったのもこの前の土曜久々にひとりカラオケ行って性懲りもなく録画してきたんですね。カラオケ中はたぶんスピーカー特性とエフェクトでかなりイケテネ?と思える感じで歌えてるんですが、録画分が補正一切なしの生に近い状態で録音されてやがるんですね。そうなるともうね…。いや下手だとは思わないんだけど、とにかく適当。歌詞間違える、リズム違う、音程ずれ、そういう所がポロポロと目立つんですよ。結局ね、意識して歌いこんでいない。その場の勢いと、薄い記憶と、それっぽい技術でごまかしてるのかむき出しになっちゃうんですよね。あとまだまだ全体的に余裕が無い。常にタイトロープな状態で歌っている。だから安定感が無い。そんなことがいっぱい気づくのですよ。これも結局生半可にできちゃうからのテキトーさなんですよね。一つの歌きっちり覚えて、フレーズを何度も繰り返し、正確な音程、リズムを把握し、なんて繰り返しを一切してないんですよね。歌を理解していない。技術だけでこなしてる。だから聞けるんだけど、なんかイマイチ…。ってなっちゃう。
あー、これって結局一人で気持ち良くなってるだけって事だね。さすがオナニーマスター。っていうか結局自分って一人が長いからどうしても他に対する配慮をしているつもりでも、足りて無かったり、あさっての方向向いてることが多いんだろうね。自分らしいわ。

そんなことに気づいて、今朝車カラオケで同じ歌B'z「有頂天」を繰り返し、丁寧に拾ってみる。まぁ、まだ基本的に全く覚えていない。局に合わせて歌えばなーんとなく歌ってる感じなんだが、歌詞は全く頭に入っていないし、音程、リズムも聞きながら反応してるだけで実に適当。それを1フレーズ、一音ずつ確認、記憶を繰り返してみた。いやはや、、、全く歌えてませんね。勢いだと声出てるようだけど一音ずつ確認したらピッチずれまくり。歌詞とか音程とか覚えていないから、余裕が無く、全体的に気持ちもたついた感じになる。キレが無くなる。丁寧にやるってことは、アカペラでも歌えるって事なんだよ、たぶん。そのぐらいその曲を自分に入れ込まなきゃダメなんだな。

朝からそんなことに気づいた。ほんと通勤時間って瞑想タイムだなぁ。