食事療法ではやたら「快楽否定」を推し進めようとする、指導側の強い強制を感じるんですが、食欲なんて人間の三大欲求の一つであり、娯楽でもあるのに、そんな物を真っ向からたたきつけるようなやり方でうまくいくと思えないんですよね。
そりゃ快楽の赴くままになるのは問題でしょうが、指導する側の言うことを聞いている先にあるのは正しい現代人ではなく、単なる禅僧ですよ。
そんなこと、求道者じゃなけりゃむりですよ。
指導側も出来もしない理想の精神論からくる押しつけはやめて、一つ一つの物に対して「これはあなたの体に対してどういう影響を及ぼします」と言うことを明確にし、その中からその人の生活に適した食事パターンを作り出すことが賢明ですよ。
確かにそれはとてつもない手間がかかるんですけどね。ただ思うのは、その手間を全部医者や栄養士に委ねてしまうから結局彼らの時間が無くなり、画一的な事しかできなくなるわけだと思うんです。食事療法というものは自分で行う物なのだ、と言うことの認識が甘いんでしょう。自分できっちり方針を決め、それにしたがってトライし、結果やその内容に問題があるならまた修正をする。
その繰り返しでゆっくりベストな方法を探すしかない気がします。本人が主体になってやればきっと出来ると思うんです。