今日は映画漬け。さて3本目。大好きな監督P.ジャクソンの監督最新作。
やっぱだめだわ。俺この人の映画見てると打ちのめされる。なんか感情の壷の突きかたがドストライクなんだよね。今回も乙女の祈り、RotRなどと同様にやられまくり。路線的には完全に乙女の祈りだね、これ。連続猟奇殺人者に14歳であっさり殺されてしまった少女スージーが残された思いが強く天国と現実の狭間に残り、その後の家族を見守るという話。
主人公死んじゃってて、霊的な話?と思うが実際は完全なスリラーサスペンス映画。霊はホントナレーションとバックボーンにあるぐらい。
とにかくサスペンスシーンのストレス感が相変わらず半端ナイ。ホントに息が詰まるシーンの連続。ただ直接的えぐい描写を行わないのも相変わらず。よくわからんがそういう緊迫したシーンが気持ちを盛り上げ、そのあとに訪れるカタストロフィーと安堵に涙腺破壊。
後味の悪い乙女の祈りに比べてずっと明るいラストになってるのもいい。まあ主役惨殺されてる時点で明るいも糞もないんだが。
霊界の幻想的な描写も完全に乙女の祈りの延長線上にある表現。幻想、少女、霊、残酷って完全にいつものピーターのグロ趣味だよねぇ。この人の精神グログロだよw精神が病んでるからこそ、美しいもの、はかないもの、そんなものを追い求めるんだと思う。彼、映画と出会わなかったらそれこそ涼気殺人者にでもなってたんじゃないかとすら思う。アカデミー賞監督に向かって俺も失礼千万だな。でも、むっちゃ好きです。彼のそういう世界観が。やっぱ俺も病んでるんだろうな。
なんていうか、最近映画の感想書くとたいていアマゾンとかのレビューと同じ感じになるんだけど、この作品はちょっと感じ方違うなぁと思った。俺的にはアマゾンなら星5。
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