青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

X-MEN:ダークフェニックス

長く続いてきた映画「X-MEN」シリーズのラストという触れ込み。今後は権利がFOXからディズニーに移りはれてX-MENMCUに参入することとなる。まぁもうFOXのX-MENシリーズも老朽化が激しく、ローガンも引退しちゃって華もないし。どうせやり直すしかないぐらいぐだっていたのでコレでいいだろう。
映画は前評判は芳しくない。アメリカでの大コケも聞こえているし、日本でもどう考えても積極的に売る気を感じない。封切り二日目で劇場に行っているにもかかわらずグッズとか皆無だし。エンドゲームでマーベルヒーロー映画はとても盛り上がっているのに、その波にすら乗せる気がないって言うのは売る側はとても投げやりなんだろうな、と思う。映画配給側はどう考えても来週のスパイダーマンに全力投球だ。
自分はX-MWNシリーズ全作品見てはいるもののそんなに楽しいと思ったことはない。一昔前の大人のためを気取ったヒーロー映画のフォーマットから抜け切れず、派手さはなく、身内でけんかばかりしている印象(まぁこれは原作からそうだけど)。最近のMCUが確立した新しいヒーロー映画のフォーマットに結局乗り切れなかったDC映画と同じような印象だ。
期待値は全然なく見た。しかしながら流し見する分にはそれなりに楽しく見ることが出来た。アクションシーンが結構多く、登場キャラの多くにちゃんと見せ場を用意していたのは印象的だった。マグニートとかも強くて爽快だ。ただそれだけだった。
内容がとてつもなく薄い。話は単純。ジーンの能力が暴走して、身内で喧嘩して、最後和解して終わり。ただそれだけ。もう今となっては良くありすぎる展開。キャラも多く出てはくるんだが、全くもって説明がなくかなりX-MENについて知識がないとさっぱりわからない。特にマグニート側。基本的にキャラの掘り下げがあるのはプロフェッサー、ジーンぐらいでそれ以外のキャラはあまりに説明不足。今回のキーパーソンになる、マグニート、ミスティーク、ビースト、サイクロプスも現在の関係性が全く語られず、マグニートは自分らの国作って隠居中、ミスティークはなぜかX-MENにいてビーストと恋仲。ジーンとサイクも恋仲。もう原作知っていて当然、って言う説明のなさ。さらにはストームがなぜいるかとか語られていないないしねぇ。この辺の人間関係わからないとこの映画はただどんぱ治しているだけの映画にしかならない。っていうかそういう映画だ。
ヴィランもさっぱりわからない。宇宙人動機も不明瞭。キャラも立っていない。X-MENキャラいろいろ出ているはずなんだけど、全体的に雑。クイックシルバーとか出る必要あったんか??しれっとダズラーとか出てたよね。エリック側のミュータントは家に帰って辞典調べても良くわかんなかった。
他にも出るべきキャラが出ていないのも、しょうがないけど違和感バリバリ。なぜウルヴァリンが出ない。エマはどこいった?もう破綻してるだろ。
FOXのX-MEN最終作ってなってるけどじっさいそんな雰囲気はほぼ無し。ラストのチェスのシーンぐらいか。しかも和解に関しては何も語られていない。共闘したら和解か?急遽この作品がラストになったので取ってつけた印象しかない。映画の内容も正直最近の派手なヒーロー路線にするためにアクションシーンつなぎました、って言う印象。たぶん壮大なカットシーンの山だろう。なんか映画の一番最後のクレジットで言い訳がましいテロップが出てた気がするな。英語で訳すらつかなかったから正確な意味は把握できなかったが。とにかくお粗末。でもまぁそれでも無理やり退屈しないエスパーアクション映画に仕上げたのはまだ救いだとは思うけど。コレたぶんどうやったって面白くならない。
正直やっと終ったか、っていう印象しかないな。なんかいろいろグダグダなシリーズだったわ。ある意味アメコミそのものって言う迷走感があった映画シリーズでした。