青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

ちーちゃんはちょっと足りない

今年のこの漫画がすごいの女子部門の一位だったのと、絵柄で買ってみた。
うーん…。こういう漫画を一位にする意図がさっぱりわからん。なんか昔「ガロ」みたいな前衛的な漫画を評価して「俺、みんなが知らないすごい前衛的な作品しってんだぜ!」って言う厨二的香りがプンプンする。グログロした心理描写を今となってはありがちなぐるぐるした漫画表現で書かれているところがすごい?のか?評論家って言うやつらはほんと解らん。
ちーちゃんが主役のはずだが、実際の主役は別。まぁタイトル通りいろんな意味でほんと足りない女の子。その子の親友のナツが真の主役。典型的な内向文化系少女。見えないもの、わからないものを考えすぎ、どんどん不安と恐怖に陥り何もできなくなっていく子。たぶんこの子の心理描写がこの漫画の一番の売り。終盤どんどん壊れていく。でもやっぱりちょっと足らないちーちゃんに救われる。ちょっとか?すっげー足らないと思うがな。でもこういう人間の方が生きるのはきっと楽だよな。ナツの思考回路は自分の若いころとかに少なからず持っていたし、鬱に陥った時なんかはまさにこういう志向が展開されるのでなんとなく共感はできるが、そこから抜け出した自分としてはわざわざこういう作品を読みたいとは思わないかなぁ。あとこれ読んで考えさせられたり、引きずられたり、と言ったことが自分的に無かったのもマイナス。
あとやっぱりこういう鬱系漫画を一般層に勧めようとする心理がわからん。
あともう一つ、作品とは全然関係ないが「ちーちゃん」…。誰かには見せられん漫画だな。

アマゾンの評価見て、ラストを解釈しあったりして楽しんでる人たちが多いことに驚き。そういう感じで盛り上がれるって言うのはそれなりに人の心を動かす作品なんだろうね。自分が擦れてるだけって事か。どうでもいいがこの漫画のタイトルはダブルミーニングだよね。ちーちゃんがいろいろ足りない子、って意味と、自分にとってちーちゃんはちょっと足りない子って言うね。個人的にこの漫画をハッピーエンドと思える人の思考回路はわからん。どう見たって地獄直行便だろうが。