青空を目指して2

どこまでも続く日々日常。ゲーム・音楽好きのおっさんの半生。日々日常とちょっとだけ思ったことの日記。

HOUSE

今週のお題「最近見た映画」
「HOUSEハウス」1977年。東宝大林宣彦初監督映画です。一応ホラー?コメディ?
自分は大林宣彦という監督が好きだ。洋画作品ばかり見ていた若いころに、この人の「青春デンデケデケデケ」をみていたく感動し、それから尾道三部作とかいろいろ見て「ああ、日本映画も捨てたもんじゃないな」と思わせてくれた人だから。何がいいってはっきり考えたことはないけど、この人の持つ空気感、青臭さ、ちょっとエロチックなところ、漫画的な演出、などなんとなく好きなのだ。
この映画が映画監督デビュー作品って事は知識では知っていたが、今まで見る機会はなかった。アマゾンPrimeで見つけですぐ見ることにする。始まるや否やなんとも幻想的な雰囲気。相変わらずの少女趣味(ロリコン的)。映像自体が大げさで漫画チック。カット割りもなんか一カット一カット作りこんでるなぁ、って思う。ただその一つ一つが変。どうにも変。カットの変わり方、展開もとにかく変。詩的というか、幻想的というか、精神病的というか。夢でも見ているような展開。しょっぱなからそんな感じ。ああ、なんか少女時代、思春期時代の揺れ動く乙女心?みたいな感じかなぁ、と思って見る。中盤以降は一応ホラー映画っぽい様子になっていくのだが、少女たちが殺されていく(?)シーンもとても幻想的な表現がされていて、死んだんだか何だかわからない。とにかく減っていくから死んでいるんだろう。で相変わらずパンツやらおっぱいやら少女エロ感覚満載。この人ほんとこういうの好きだよな。
最初から最後までこの狂った感覚のまま突っ走る。落ちもこれと言ってなく、とにかく変なものを見せられた、っていう印象。理解する、考える映画ではないね。なんか勢いで見るスタイリッシュな映画。それでもなんか最後まできっちり見れるのが大林監督の力なんだろうな、と感じた。決して手放しで面白いと言える映画ではないが、カルト映画好きには十分楽しめる内容だと思いました。

HOUSE (ハウス)

HOUSE (ハウス)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
これ書いた後でWiki見てたら、大林監督が今年死んでいたことを初めて知った…。面白い映画をありがとうございました。合掌。